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9割の子供が何らかのいじめを受けている事実


昨日11日、一般財団法人「いじめから子供を守ろうネットワーク」(略称「いじまも」)によるセミナーが、札幌市厚別区の区民センターで開催されました。

「いじまも」はこれまで、全国で5000件のいじめを解決した実績があり、

何度かNHKなどからも取材を受けているところです。

そのセミナーの中で、いじまも代表の井澤一明氏によって、いくつか興味深い、そして憂慮すべきことが話されました。

文科省の発表では、2015年度で、日本全国で18万8000件あまりのいじめがありました。

しかし、いじめを隠ぺいしている学校もあって、それは当然、文科省の発表した数字に反映されていません。

井澤代表によると、いじめは地域性を反映していて、隠ぺいする傾向にある地域とそうでない地域とがある、ということでした。

私の住んでいる札幌は、残念ながら隠ぺいする傾向があり、東北の太平洋側の県もその傾向が強いようです。

東北などでは地域のつながりが強いので、もし

「うちの子はいじめを受けた」

ということを声高に主張すると、

「この地域で住むことができない」

と祖父母などが心配し、我慢するよう強いてしまうようなのです。

いじめ件数についての都道府県別のデータの中で特に高いのが

熊本  133人/1000人中

で、

隠ぺいする傾向が強い都道府県はもちろん、その数値は低くなります。

特に熊本でいじめが横行しているとは思えませんので、

熊本はあまり隠ぺいせず、比較的オープンに出しているデータだと思われます。

つまり、13.3%の子がいじめを受けているということであり、

このデータが全国に当てはまるとするなら、

小中高の子供たち1400万人のうち、180万人の子供がいじめを受けたということになります。

さらに、もっと憂慮すべきデータもあります。

国立教育政策研究所の調査では、小学生の9割が何らかのいじめを受けたことがある

ということです。

9割ですよ。9%ではありません。90%です。

あなたの子供が学校に通ったら、まず間違いなく、いじめられるということです。

昔からいじめはありましたが、これは異常な状況ではないでしょうか。

こんな状況で子供が健康的に育つことはできません。

若者たちの元気があまりない、目立つことを避ける傾向があるといわれていますが、

子供の時に目立ってしまうといじめられるため、

極力目立たないような習性を身に着けてしまうのでしょう。

セミナーではいじめの隠ぺいの状況や、解決のカギなどが話されましたので、

ブログで書いていく予定です。


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