9割の子供が何らかのいじめを受けている事実
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2016年9月12日
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昨日11日、一般財団法人「いじめから子供を守ろうネットワーク」(略称「いじまも」)によるセミナーが、札幌市厚別区の区民センターで開催されました。
「いじまも」はこれまで、全国で5000件のいじめを解決した実績があり、
何度かNHKなどからも取材を受けているところです。
そのセミナーの中で、いじまも代表の井澤一明氏によって、いくつか興味深い、そして憂慮すべきことが話されました。
文科省の発表では、2015年度で、日本全国で18万8000件あまりのいじめがありました。
しかし、いじめを隠ぺいしている学校もあって、それは当然、文科省の発表した数字に反映されていません。
井澤代表によると、いじめは地域性を反映していて、隠ぺいする傾向にある地域とそうでない地域とがある、ということでした。
私の住んでいる札幌は、残念ながら隠ぺいする傾向があり、東北の太平洋側の県もその傾向が強いようです。
東北などでは地域のつながりが強いので、もし
「うちの子はいじめを受けた」
ということを声高に主張すると、
「この地域で住むことができない」
と祖父母などが心配し、我慢するよう強いてしまうようなのです。
いじめ件数についての都道府県別のデータの中で特に高いのが
熊本 133人/1000人中
で、
隠ぺいする傾向が強い都道府県はもちろん、その数値は低くなります。
特に熊本でいじめが横行しているとは思えませんので、
熊本はあまり隠ぺいせず、比較的オープンに出しているデータだと思われます。
つまり、13.3%の子がいじめを受けているということであり、
このデータが全国に当てはまるとするなら、
小中高の子供たち1400万人のうち、180万人の子供がいじめを受けたということになります。
さらに、もっと憂慮すべきデータもあります。
国立教育政策研究所の調査では、小学生の9割が何らかのいじめを受けたことがある
ということです。
9割ですよ。9%ではありません。90%です。
あなたの子供が学校に通ったら、まず間違いなく、いじめられるということです。
昔からいじめはありましたが、これは異常な状況ではないでしょうか。
こんな状況で子供が健康的に育つことはできません。
若者たちの元気があまりない、目立つことを避ける傾向があるといわれていますが、
子供の時に目立ってしまうといじめられるため、
極力目立たないような習性を身に着けてしまうのでしょう。
セミナーではいじめの隠ぺいの状況や、解決のカギなどが話されましたので、
ブログで書いていく予定です。
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