不登校や引きこもりの状況にある子供たちに、どうして外の世界に出てほしいのでしょうか。人が生きる目的は、さまざまな経験を積むということだと考えると、外の世界に出てこそ、さまざまな経験を積めるのだと思うのです。

不登校のわが子に、「学校に行ったら、〇〇を買ってあげる」という形の登校刺激は避けてください。親を見下すようになり、またたとえそれで学校に行ったとしても、しばらくするとまた学校に行かなくなります。

私の知人の息子さんの話です。その息子さんは、仕事が長続きしません。たいてい、一カ月ぐらいで辞めてしまうのです。辞めさせられると表現した方がいいでしょう。

不登校・引きこもりの子供たちの心を変えるために、お母様からコミュニケーションをとることになります。そのコミュニケーションの効果を高めるためには、子供への愛情と、子供の心の状態への関心、そしてお母様ご自身の心の平静が必要です。

人は、自分の心を１００％コントロールできます。しかし、不登校や引きこもりの状況にある子供たちは、そのコントロールを失っている状況です。

失敗それ自体を恐れることはありません。失敗のパターンを愛していることを恐れてください。不登校・引きこもりの状況にある人には、おそらく、何らかの、失敗のパターンを愛していることがあるはずです。そこに気づき、心を改めることが、そのパターンから逃れ、不登校・引きこもりから脱出する道です

「自分は恵まれている」と思うと、自分にはいろいろなものが残されていることを実感できます。そして、その残されているものを使って努力し、本当に恵まれた状況になります。「自分は恵まれていない」と思う不登校・引きこもりの子供たちがいたら、「自分は恵まれている」と考えてみてください。

不登校・引きこもりの子供たちは、感受性が高いです。他人の言動や環境の影響を受けすぎると、主体性をもって生きることが難しくなります。主体性を持って生きる、すなわち、自分は何をしたいか、どうしたいか、子供たちに必要なことです。

不登校・引きこもりの子供たちが、苦しい過去から抜け出すには、それと正反対の、希望の未来を心に描くことです。人は同時に二つのことを考えることはできません。希望の未来を心に描いていたら、苦しい過去のことを思い出すことはありません。

前向きで建設的な心とは、どんな苦しい状況、厳しい状況に置かれても、その状況を変えて明るい方向に進むために、何かできることはないか考え、実行する人です。不登校・引きこもりからの脱出には、こうした心が必要です。

不登校・引きこもりの子供たちは、不登校・引きこもりのきっかけとなった、過去の出来事に伴う苦しみに心がとらわれているか、あるいは「もうずっとこのままではないのか」というような、未来への絶望に心がとらわれています。

前回のブログに引き続き、「一日一生」について書いていきます。 前回のブログでの「一日一生」は、「一日が一生であり、新しい日は新しい人生が始まる」という意味で解釈しました。そして、「新しい日には新しい一生が始まるのだから、過去のことは流していく」ということを、過去のことで悩ん...

過去の苦しみに心がとらわれてしまう、不登校・引きこもりの子供たちには、「一日一生」という考え方をお伝えします。これは、「一日は一生であり、明日はまた新しい一生である」という考え方であり、過去にとらわれない考え方です。

不登校・引きこもりの子供たちが、苦しいことも起こる外の世界で生きる希望について。苦しいことにも、心の成長にとっては意味があります。また、苦しいことに流されるだけではなく、心の創造力によって苦しい環境を変えることもできます。

不登校・引きこもりの状況にある子供たちは、希望を失っています。そのような子供たちには、希望を持たせる言葉を贈るべきです。

不登校・引きこもりの解決には、ある程度の時間がかかります。子供たちは、心に傷を負っていて、その傷は、肉体の傷のように目に見えないため、どのような傷なのか、特定するまでに時間がかかるからです。また、心の傷をいやすためのコミュニケーションが心に浸透するにも、時間がかかります。

「祈り」という行為は、科学的にじょっ称されています。心清らかに、愛の思いで何か願いを心の中で唱えることが、「祈り」です。不登校・引きこもりの解決に、ぜひ祈りを使ってみてください。

不登校・引きこもりの状況にある子供たちを、直接、カウンセラーと面談させることには、リスクが伴います。親子の信頼関係を損ね、子供の心を傷つける危険性があります。

不登校・引きこもりカウンセリングで、単に「待ちましょう」というアドバイスしかしないのは問題です。ただ、「待ちましょう」というアドバイスが有効な場合があります。まず、子供の心が深く傷ついている場合、待つことが必要です。もう一つは、「子供の心が変わるまで待ちましょう」という場合です。

不登校や引きこもりのカウンセリングで、効果が出ないと思われる場合、アドバイスされたことを実行していただいていないことが原因であることがあります。実行していただけなければ、効果はやはり出ません。