母子相互依存による不登校・引きこもりを解決するために
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」

- 2020年1月11日
- 読了時間: 3分
不登校・引きこもりの原因の一つに、
「母子相互依存」
によるものがあります。
言葉からその内容がある程度、ご理解いただけると思いますが、親子が相互に依存することによって、不登校・引きこもりとなっているものです。
このタイプの不登校・引きこもりにおいて、注意していただきたいことは、不登校・引きこもりになることで、自分にとって頼れる最後の存在である母親に、依存してしまうことはある、ということです。
友人など、子供にとっての社会に受け入れられなかったことは、子供にとって非常にショックです。心の傷を深く負ってしまっています。自信も失っています。そのような心の状態を、母親に甘えることによっていやしていくことはあります。
いわば、赤ちゃん返り、幼児退行を起こしてしまっているのです。このような場合は、お母様とお子様との関係は、相互依存ではありませんので、子供を甘えさせて、子供が自信を取り戻せるようにしていけばいいのです。
問題となるのが、子供だけではなくお母様も子供に依存している「母子相互依存」のケースです。この場合、お母様ご自身が、子供に依存していることに自覚がありません。お子様の不登校・引きこもりという状況に対して、表面意識では「困った」と思いながら、本人が気づかない潜在意識では、子供が自分に依存してくれている状況を歓迎し、その状況が続くことを望んでいるのです。
母子相互依存は、子供が母親に依存するだけではなく、母親も子供に依存しています。そして、たいてい子供から母親への依存は意識されていますが、母親が子供に依存していることは、この関係性では自覚されることがありません。子供が母親に依存してくれることによって、母親は安心しているということは、母親自身が自覚していることはないのです。
ですのでまず、このことが原因による、不登校・引きこもりの解決のためには、お母様が、母子相互依存になっていることを自覚することが必要です。そうなっているのには、お母様ご自身の人生の中で、何か原因があるはずです。
あまり親から愛されなかった、あるいは自信を持てる半生ではなかった、等の原因によって、子供から愛がほしくて、あるいは母親である自分なしでは、わが子は自立できないという安心感を求めて、相互依存になっている可能性があります。
ですので、まずお母様ご自身が、ご自分の人生を見つめることが必要です。
次に、お子様へのアプローチです。お母様に依存してくるお子様に対しては、「あなたのことは信じている」「あなたならできる」と、お子様が自分の足で立って歩けるよう、言葉をかけ続けることです。母子相互依存になるまで、長い年月がかかっていますから、お子様が依存から脱却するまでには、ある程度の時間が必要です。その間、根気強く言葉をかけ続けることが必要です。



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