再登校の後しばらくは、子供たちは疲れやすい状況が続いています。その疲れからくる、不登校の再発に注意してください。

　不登校の状態から脱出して、ようやく子供が再登校することになり、親としてはうれしい限りです。しかし、注意が必要です。つまり、再登校の後しばらくは、子供たちは疲れやすい状況が続き、再び不登校になることがあり、そのような状況に対して注意が必要ということです。

　不登校が長く続いていると、子供たちの体力はかなり落ちています。これは、親が想像する以上のレベルです。不登校の状況では、子供は基本的に、体を使っていません。散歩で外に出るぐらいで、多くが部屋に閉じこもっていて、体力はかなり落ちています。

　普通に学校に行って、生活しているだけで、子供たちは体を動かし体力をつけています。そのような普通の子供たちができていることが、再登校した直後の子供たちには、体力を消耗し非常に疲れやすいことになるのです。

　体力が落ちている子供たちにとって、再登校した後しばらくは、疲れやすい状態がつづくことになるのです。

　体力的な疲れだけではなく、人間関係の疲れもあります。たくさんの人との接触は、それまで誰とも接触してなかった子供たちにとって疲れるものです。まして、不登校になっている間に新学期となり、クラスの人間関係が変わっていたら、その疲れはさらに増してしまいます。

　もう一つの疲れは、勉強の遅れに伴うものです。不登校の間は、まず勉強することはほとんどありませんので、学力が相当落ちています。そういう状態で再登校しても、授業についていくのは容易ではありません。授業を受けるだけでも、かなりの精神的な疲れが生じます。

　こうしたことで、再登校した後、しばらくは子供たちは疲れやすい状況が続きます。そこで、再び不登校になる事態が起こります。そのような時は、できるだけ親は、子供に、学校に継続して行かせるよう勧めていくべきです。

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