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人生の底を見た人は強い―不登校・引きこもりの体験は、その後の人生のアンカーになります―

 

 不登校・引きこもりの経験は、子供たちにとって、人生の底に思えるでしょう。まだ人生が始まったばかりであり、不登校・引きこもりのように、挫折や失敗に見える状態になって、人生の底に落ちてしまったように、思えるのではないでしょうか。


 人生の早い段階で、そうした思いをするのは、とても辛いことでしょう。まだ感性の強い子供時代に、人生の底に落ちたような経験をするのは、本当に苦しく、辛いことです。


 しかし、人生の底を見た人には、それから立ち直った時に、普通の人には見られない、強靭な精神力、忍耐力が身につきます。これは、その後の人生に大きく役立ちます。挫折や失敗が避けられない人生において、忍耐し、鍛えられた精神力で乗り越える力となります。波大きい人生で、沈没せず進んでいくためのアンカーになります。


 よく、人生を順風満帆に過ごしてきたエリートが、挫折によって自殺することがありますが、挫折経験がないために忍耐力が養われることなく、一度の挫折から立ち直ることができなかったのです。

 

 人生の底を経験し、そこから立ち上がった経験は、その後の人生で、再び人生の底を経験することがあっても、「ああ、二度目だな、あの時はこうやって立ち直ったから、その経験を活かせばいい」と比較的落ち込まず、前回よりも早く立ち直ることができます。そういうリカバリーする力も身につきます。


 不登校や引きこもりの渦中にあって、苦しんでいる時、傷ついている時は、その心の苦しみや傷をいやすような言葉がけをした方がいいですが、子供が落ち着いてきたら、今の経験は決して単なる苦しみや挫折ではなく、それを乗り越えてきたときには、気づかないうちに、さまざまな力を得ていることを、子供たちに伝えてあげてください。



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