不登校・引きこもりの子供が、親に無理難題を要求してきたとき、どうすればいいのでしょうか
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」

- 2020年3月19日
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不登校・引きこもりの子供たちの中には、親に無理難題を要求してくることがあります。「テレビを買ってこい」「ゲームを買ってこい」と、次々と物を買ってくることを求めるのです。なぜ、こういう要求を親に対してするのでしょうか。大きく二つのケースがあります。
まず、長年、親に対して言いたいことがあったけれども言えず、不登校・引きこもりを契機に、それが噴出した形で、さまざまなことを要求しているケースです。このケースでは、次々に無理難題を要求してくることは、マイナスのことではありません。そういう形で、子供の心の中にある、蓄積されてきた親への思いが、外に出てきているのです。もし、そのまま心の中に蓄積されたままでしたら、親が気づくことなく、子供は人知れず苦しい思いを持ち続けていたかもしれません。親にとっては辛いことですが、その思いが出てきていること自体は、決して悪いことではないと受け止めてあげてください。
そして次に、親子関係を見つめて、子供の接し方のどこに、子供が不満を募らせてきたか、考えてみてください。思い当たる部分があれば、その部分を変えてみてください。変えたとしてもすぐに、子供の要求はおさまらないかもしれません。しかし、時間がたつにつれて、子供は「親は変わった」ということを認識し、そうした要求をなくしていくでしょう。
もう一つのケースは、不登校や引きこもりになった苦しさを、親にぶつけているケースです。この場合は、子供の要求を聞き流したり、無視したりせず、じっくり聞いてください。実際に買いに行く必要はありません。「ゲームを買ってこい」と要求してきたら、「どんなゲーム?」「そのゲームの面白さはどういうところ?」など、子供の思いに耳を傾けてあげてください。場合によっては、何時間もかかることがあります。そのようにじっくり聞くことによって、「親は自分のことを受け入れてくれた」と感じることができます。そして、最終的には落ち着いていき、要求することはなくなっていくでしょう。社会に受け入れられなかった自分を、親が受け入れてくれるかどうか、確認しているという面も、そこにはあるのでしょう。
親としては、忍耐力がいる行動になりますが、子供の要求に耳を傾けることで、必ず状況は変わっていきます。



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