いじめが激増している背景に何があるのでしょうか
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2016年9月12日
- 読了時間: 3分
先日参加しました、「いじめから子供を守ろうネットワーク」(略称「いじまも」)
によるセミナーから、
重要なところをブログに書きたいと思います。
あるデータでは9割の子が、何らかのいじめを受けているという異常な状況。
なぜこれだけ、いじめが激増してしまっているのでしょうか。
「いじめが悪い」「いじめをしてはいけない」ということは、
いじめへの関心が高くなっている昨今、学校でも十分教えています。
それでもいじめがなくならないのは、そこにいじめを生み出す構図があるはずです。
ある小学校の先生の話です。
そこではクラスのお芝居で、いじめをテーマにするそうですが、
いじめっ子をいじめられる子供の役にするそうです。
お芝居であるのですが、いじめられる役になった子が、
途中で泣き出すのだそうです。
いじめられる側の気持ちを、初めて理解したのでしょう。
いじめが激増している背景には、
まず他人の気持ちを理解する「共感力」を、子供たちが身につけていないことが
あります。
他人の気持ちを理解する力が弱いため、
「きもい」
「うざい」
「死ね」
などと、他人を傷つける言葉を気軽に使ってしまうのです。
そして、共感力を身に着けていないのは、家や学校で、
共感力の大切さを学ぶ機会が減ってしまっていることがあります。
「勉強しなさい」
とは言われますが、
「他人の気持ちを理解しなさい」
とは、ほとんど言われないのではないでしょうか。
江戸時代の、雨の日のマナーを絵にしたものを
見たことがありますが、
実に細やかな他人への配慮がそこにあり、
こうやって他人の気持ちを汲み取る機会を、
昔の人は学んでいたことを実感しました。
また、子供たちの基本動作がしっかりできていないことも、
いじめにつながってしまうと考えられます。
基本動作とは、
「教科書の〇ページを開けなさい」
「質問のある子は手をあげなさい」
という指示などへの
子供の動作のことです。
こういう基本動作ができないと、授業が成立しにくくなり、
クラスが乱れて、いじめが起きやすいのです。
この基本動作については、学校に上がる前に、
家で学んでおく必要があります。
そこが今、不十分なのでしょう。
さらには、いじめを悪ととらえて、きちんと対処することを、
学校がしないということも、いじめが激増している背景にあります。
いじめを隠ぺいする状況については、またあらためてブログに
書きたいと思いますが、
「いじまも」はそうした学校への対応に苦慮しているようです。
いじめは学校の先生が本気になれば、一日でなくなります。
しかし、そうならないため、次から次へと、いじめられる子が
移っていって、9割の子がいじめられる状況になっているのです。
この状況を早く変えて、子供が安全に学校に通えるように
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