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人間関係が原因で、不登校・引きこもりになっている子供に、何を伝えればいいのでしょうか


今回のブログでは、いじめによるものは除きます。

人間関係で傷つき、不登校や引きこもりになってしまった子供に、

何を伝えればいいのでしょうか。

こういう場合、「また外の世界に出ても、傷ついてしまう。それなら、

外の世界に出たくない」と、子供たちは思っているでしょう。

そういう子供に対して、何を伝えると、子供たちが再び、外の世界に出たいと

思うようになるのでしょうか。

「そんなことはないよ。外の世界はいい人ばかりだ」

などとごまかすことはできません。

私たち大人も知っているはずです。外の世界ではいい人間もいたら、

そうでない人間もいます。自分に合う人もいれば、合わない人もいます。

そのために、人間関係で傷つけあうことは、大人になってからもありうることです。

こちらが間違ったことをしていなくとも、相手から傷つけようとすることすらあります。

そういう事実を踏まえた上で、子供たちに何を離せばいいのでしょうか。

私なりの考えですが、「心の成長」という考え方で、人間関係でのぶつかり合いを

説明すると、もしかしたら子供たちに、再び外の世界に出ようという思いを

持たせられるかもしれません。

「心の成長」

とは、他人に対する優しさや思いやりを持ち、いろいろな人間を受け入れる器を

大きくすることだと、私は考えています。

「あの人は、よくできた人だ」

などと評する場合、その賞賛の対象となっている人は、

自分のことばかりを考えているのではなく、

他人に対する配慮や思いやりを持っているはずです。

自分のことしか考えていない人のことを、

普通はほめません。

また、自分に合うタイプしか受け入れないのではなく、

いろんなタイプの人とも付き合い、受け入れる人のことを、

人々は大人物と称賛します。

このような心の成長は、人から傷つけられたり、いろいろ合わない人と出会ったりすることで得られるものです。

人から傷つけられ、人間関係でストレスを感じるということは、

苦しい状況です。そのような経験は、一般的にはマイナスの経験と考えられます。

しかし、いろいろと傷ついて苦しむことで、心のひだが生まれ、他人の心が理解できるようになる、という視点を入れることで、

このマイナスの経験がプラスに変わるのです。

もとから優しく、思いやりのある人間であればいいのですが、

そういかないところが、人間の悲しさです。

悩んだり苦しんだりすることで、ようやく他人に対する思いやりが出てくるのが、

私たち平凡な人間の性(さが)です。

人間関係で傷つき、ストレスを受けている状況は、

楽しいはずもなく、そのために暗くなってしまうこともありますが、

それを通り越した時に、優しく思いやりがあり、器の大きい心を持つことができます。

そのようにして心の成長を得ることで、

人生が、真に豊かになるのです。

豊かな人生とは、他人に何かを与えられる人生です。

他人を支え、求めるものを与えることができる人生は、

豊かな人生です。

そういう人生を送っている人は、人間関係も多く、物質的にも豊かになりえます。

何よりも、本人が幸福です。

身の回りに、豊かな人生を生きている人がいらっしゃいますが、

たいてい、若い時に相当の苦労を経ています。

特に、人間関係での苦労があります。

それによって、おそらく心の成長を手にしたのでしょう。

もし、人間関係で傷つき、悩んでいる子がいたら、

それは大きな成長の可能性でもあり、

将来は豊かな人生を生きることができるようになる、


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