人間関係が原因で、不登校・引きこもりになっている子供に、何を伝えればいいのでしょうか
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2016年11月14日
- 読了時間: 3分
今回のブログでは、いじめによるものは除きます。
人間関係で傷つき、不登校や引きこもりになってしまった子供に、
何を伝えればいいのでしょうか。
こういう場合、「また外の世界に出ても、傷ついてしまう。それなら、
外の世界に出たくない」と、子供たちは思っているでしょう。
そういう子供に対して、何を伝えると、子供たちが再び、外の世界に出たいと
思うようになるのでしょうか。
「そんなことはないよ。外の世界はいい人ばかりだ」
などとごまかすことはできません。
私たち大人も知っているはずです。外の世界ではいい人間もいたら、
そうでない人間もいます。自分に合う人もいれば、合わない人もいます。
そのために、人間関係で傷つけあうことは、大人になってからもありうることです。
こちらが間違ったことをしていなくとも、相手から傷つけようとすることすらあります。
そういう事実を踏まえた上で、子供たちに何を離せばいいのでしょうか。
私なりの考えですが、「心の成長」という考え方で、人間関係でのぶつかり合いを
説明すると、もしかしたら子供たちに、再び外の世界に出ようという思いを
持たせられるかもしれません。
「心の成長」
とは、他人に対する優しさや思いやりを持ち、いろいろな人間を受け入れる器を
大きくすることだと、私は考えています。
「あの人は、よくできた人だ」
などと評する場合、その賞賛の対象となっている人は、
自分のことばかりを考えているのではなく、
他人に対する配慮や思いやりを持っているはずです。
自分のことしか考えていない人のことを、
普通はほめません。
また、自分に合うタイプしか受け入れないのではなく、
いろんなタイプの人とも付き合い、受け入れる人のことを、
人々は大人物と称賛します。
このような心の成長は、人から傷つけられたり、いろいろ合わない人と出会ったりすることで得られるものです。
人から傷つけられ、人間関係でストレスを感じるということは、
苦しい状況です。そのような経験は、一般的にはマイナスの経験と考えられます。
しかし、いろいろと傷ついて苦しむことで、心のひだが生まれ、他人の心が理解できるようになる、という視点を入れることで、
このマイナスの経験がプラスに変わるのです。
もとから優しく、思いやりのある人間であればいいのですが、
そういかないところが、人間の悲しさです。
悩んだり苦しんだりすることで、ようやく他人に対する思いやりが出てくるのが、
私たち平凡な人間の性(さが)です。
人間関係で傷つき、ストレスを受けている状況は、
楽しいはずもなく、そのために暗くなってしまうこともありますが、
それを通り越した時に、優しく思いやりがあり、器の大きい心を持つことができます。
そのようにして心の成長を得ることで、
人生が、真に豊かになるのです。
豊かな人生とは、他人に何かを与えられる人生です。
他人を支え、求めるものを与えることができる人生は、
豊かな人生です。
そういう人生を送っている人は、人間関係も多く、物質的にも豊かになりえます。
何よりも、本人が幸福です。
身の回りに、豊かな人生を生きている人がいらっしゃいますが、
たいてい、若い時に相当の苦労を経ています。
特に、人間関係での苦労があります。
それによって、おそらく心の成長を手にしたのでしょう。
もし、人間関係で傷つき、悩んでいる子がいたら、
それは大きな成長の可能性でもあり、
将来は豊かな人生を生きることができるようになる、
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