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不登校カウンセリングブログその1035.「嫌な人間に出会っていやだ」という不登校の子に、どういう言葉をかけてあげればいいのでしょうか―客観的に「悪人」の場合―。

更新日:2022年11月4日




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 子供からどこまで聞き出せるか、聞き出せたとして、感情が絡むことですので、それがどこまで真実の姿なのかを考慮する必要はありますが、子供が嫌だと思う人間が、いったいどういう子供なのか、詳しく知ることができたら、かけるべき言葉をより具体的にできます。


 他人に積極的に害をなす人間は存在します。残念ながら、そういう人間はいます。人の悪口を言い、積極的におとしめたい、引きずり落としたいという人間はいます。


 そういう人間と出会っている場合は、あまりそういう人間の出会いはないということを、伝えてあげるべきでしょう。もし子供が、小学生や中学生ぐらいなら、高校や、大学に進んでいったら、そういう人間との出会いは少なくなる、ということを教えてあげてください。


 人との出会いもまたさまざまですので、100%そうなのかと問われると難しいですが、いろいろな人の話を聞いていると、小中学生時代の頃の人間関係が一番しんどかったという人が多いです。その時代は、私立にでも行かない限り、人間が最もごちゃまぜになる時代ですので、「これは酷い」という人間と出会いやすいのでしょう。


 そういう人間との出会いは、年齢が進むにつれて少なくなるので、そのことを伝えることは、子供にとって一つの救いとなる可能性があります。


 子供が小さい時には、理解することは難しいかもしれませんが、そういう人間を見て、どうすれば人から嫌がられるのか、嫌われるのかを学ぶ機会でもあるということを、教えてあげてください。他人から嫌われたり、避けられたりしたら、幸福になるのは難しいです。どういうことをしたら嫌われるか、その人間は示してくれているのですから、まさに「反面教師」になってくれているわけです。


 「忍耐力」を身につけるということも、そういう人間と出会う意味として挙げてもいいでしょう。忍耐力は地味ですし、「耐えるなんてとんでもない」という風潮がある中で、忍耐力のことを取り上げることには反発される方もおられるでしょう。ただ、ある程度の忍耐力がないと、前に進めないところはあると思うのです。忍耐しすぎて壊れてしまうのはまずいですが、自分が耐えられる範囲で耐えていくことは、生きていてしばしば求められることです。忍耐力が高ければ、何かを成し遂げたり、人生が落ちていくのを防いだりすることができる面があります。


 そして、これはできなくとも構わなくて、将来、得られたらいいなというレベルなのですが、「許す力」を得ることも、「悪人」レベルの人との出会いでは挙げられるでしょう。「許す力」は、ものすごい力です。許せないからこそ憎しみがあり、それによって犯罪や戦争が起きているのですから、もし許す力を持った人が、社会の大部分になっていたら、世の中から犯罪や戦争は相当減るでしょう。


 子供が幼い場合は、「そういうこともあるんだ」ということを理解する程度で構わないと思います。一応、そういうことも伝えておけば、もしかしたら将来、許す力をもつきっかけになるかもしれません。





 


 

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