不登校解決ブログその1513.不登校の子供のゲームやスマホは、制限するべき?
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2023年6月21日
- 読了時間: 3分

不登校の子供がいる親御さんの、大きな関心事の一つが、子供がゲームやスマホに熱中している場合、それを制限すべきかどうか、ということでしょう。不登校の状況にある子供は、特に不登校になってからしばらくの間は、ゲームやスマホに熱中しているはずです。そのように熱中していては、不登校の状況なんて良くならない、だからゲームやスマホを制限した方がいいのではないかと、親御さんは考えるでしょう。はたして制限すべきでしょうか。それとも制限しない方がいいのでしょうか。
このテーマについては、私もずっと研究中、考察中で、100%の答えは出せていません。おそらく出すことはできないでしょう。子供の個性も様々、不登校の状況も様々であり、100%当てはまる答えは、永遠には出せないはずです。子供の個性や不登校の状況を詳しくお聞きして、熟慮を重ねて、その都度、そのケースにあった答えを出すほかないと思います。
しかし、そのような答えでは、このブログを読んでいる方の参考にはならないでしょう。そこで、現時点で分かっている範囲で、ゲームやスマホを制限すべきかどうかについて、できるだけシンプルに書いていきます。
制限すべき、というより、制限が可能という方がいいですが、制限可能な場合は、次の条件が整ったときです。
1.不登校になったことによって、子供がものすごく落ち込んでいる様子が見えない場合
不登校の子供がゲームやスマホに熱中している理由の一つは、不登校になったことで子供がものすごく落ち込み、そのような気持ちから意識をそらすため、ということがあります。ゲームやスマホに熱中していれば、落ち込んでいる気持ちに向き合わずに済みます。気分転換という面が大きいのです。
不登校になったことで、そんなに子供が落ち込んでいないような様子であれば、ゲームやスマホを制限したとしても、子供に与えるショックはそれほど大きくはないでしょう。
2.他に、気分転換の手段を子供が使える場合
「1」で、ゲームやスマホに熱中するのは、気分転換の面がある、と書きました。それらを制限しても、子供が他に、気分転換の方法を使えるのであれば、制限しても問題にはならないということになります。
ゲームやスマホ以外の気分転換の方法とは、部屋で本を読むとか、外出してショッピングに行くとか、映画を観に行く、塾に行く、ということです。
こうして他の方法を挙げてみますと、そういう方法を使える子供は、エネルギーがある程度たまっていて、そこそこ活動的になれる子供です。そういう子供は少ないでしょう。
3.制限することを話し合える場合
ゲームやスマホを制限することを、親子間で話し合えることができれば、子供のショックも小さく抑えることができるでしょう。制限したことによって、それまでの親子間のコミュニケーションのパイプを閉ざさないように注意します。
これら3つの条件が揃えば、制限するのは可能だと思います。ただ、不登校の状況にある子供の心はとても弱っていますので、条件が整っていない場合に制限してしまいますと、心の状態がかなり悪化することもあります。最悪の場合、子供が自らの命を断とうとすることもありますので、慎重さが必要です。
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