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不登校カウンセリングブログその1005.不登校の子供たちの自己否定感を軽くしてあげるためにはpart.1―「学校に行けなくなったこと」と「勉強しても結果が出なかったこと」―

更新日:2022年12月1日

 不登校の「安定期」前半のコミュニケーションにおいては、子供たちが抱えている、「自分はダメだ」という自己否定感を軽くしてあげることが大切なことです。具体的には、どのようにその自己否定感を軽くしてあげればいいのでしょうか。これは非常に難しいことで、それだけで一冊の本になるぐらいだと思いますが、今回のブログで書いていきたいと思います。


 そもそも、不登校になる子供はなぜ、「自分はダメだ」という自己否定感を抱いてしまうことになるのでしょうか。自己否定感と一言で言っても、それを抱くようになったきっかけや内容が異なります。その自己否定感の内容を詳しく知ることは、自己否定感を軽くするためのコミュニケーションを行う上で必要なことです。自己否定感の内容を詳しく考えたうえで、それを軽くするためのコミュニケーションを考えていきます。



1 学校に行けなくなったことについての自己否定感

 他の子供たちは学校に行っているのに、自分は学校に行けなくなってしまった。普通の子供にできることができなくなったことへの自己否定感です。不登校になって、「親に対して申し訳ない」と思っている子供がいますが、この自己否定感を抱いてしまったがゆえの思いなのでしょう。

 このタイプの自己否定感を抱いている場合、まず、「親に対して申し訳ないなんて思わなくていい」と伝えるべきでしょう。親御さんが本心から、「学校に行けなくなっていても、それは何か理由があってのことで、ダメな子じゃない」と思っていることが条件ではありますが、そのようなことを伝えることで、自己否定感が軽くなる可能性があります。

 また、今は、たくさんの子供たちが不登校になっていて、「不登校は誰にでも起こりうること」ということが認められているから、不登校になることは何も特別なことではなく、ダメなことではないことも伝えてあげると、やはり自己否定感が軽くなる可能性があります。


2 勉強して思ったような結果が出せなかったことについての自己否定感

 勉強することは、学校に通っている間、子供たちの関心事の中で大きな部分を占めています。そのため、一生懸命勉強して思ったような結果が出せなければ、「自分はダメだ」という自己否定感を抱いてしまうことがあります。

 このタイプの自己否定感を抱いている場合は、まず努力したことを認めてあげるべきでしょう。努力ということは、後々の人生においても大切なことです。幸福や成功は、努力の先にあることが多く、長い人生においては、努力しても結果が出ないことはしばしば起こります。そこで「自分はダメだ」と自己否定してしまって、幸福になることや成功することをあきらめてしまうことがあります。

 しかし、結果が出せなくとも、努力それ自体が大切であり、認められるべきことだという考え方を持っていたら、その努力が実を結ぼうと結ぶまいと、努力を続けることができます。努力することをやめなければ、いつかそれが何らかの形で実を結び、幸福になることができます。

 そうしたことを伝えて、子供たちの自己否定感を取り除いてあげてください。





 

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