不登校カウンセリングブログその1018.もし、不登校の子が「勉強が嫌だ」という場合、自己否定感を抱いていないかどうか、子供を見てあげてください。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2022年1月19日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年11月26日
不登校の子供の中で、「勉強が嫌だ」という子は結構いると思います。「勉強が嫌だ」という場合、いくつかの理由があります。まず、単純に勉強が嫌いという場合です。外で体を動かしたいというタイプの子には、勉強することは退屈に感じることもあるでしょう。勉強が不得意だから嫌い、ということもあります。
それ以外で、「自分はダメだ」という自己否定感を抱いている場合があります。今回は、自己否定感を抱いているために、「勉強が嫌だ」と考えているケースを書いていきます。
そもそも、勉強に限らず、スポーツやその他の活動に対して、自己否定感を抱いている状態では、積極的にやりたいとは思わないでしょう。私がカウンセリングしていた子の中で、不登校になるまでは一生懸命にあるスポーツをやっていたものの、あることがきっかけで自己否定感を抱き不登校になると、もうやらなくなったということを聞きます。「自分はダメだ」と考えている時には、人は前には進めません。
不登校の状況にあって、一日まったく勉強せず、ゲームやスマホなどばかりしている子に、「そんなに時間があるんだったら、勉強でもしてくれればいいのに」とつい考えたくなるのは、子供への愛情ゆえの親心でしょう。
しかし、「そんなに時間があるんだったら、勉強しなさい」と子供に言う前に、子供が抱いている自己否定感を軽くしてあげる方が、先にしなくてはならないことです。自己否定感を抱くようになった経緯と、自己否定感の内容によっては、勉強するよう勧めることよりも難しいことになる可能性があります。
例えば、学校での対人関係がうまくいかなくて、「自分は人とうまくやれない人間だ」という自己否定感を抱いているのでしたら、その自己否定感が軽くなるような言葉をかけていくことになりますが、そう簡単にはいかないでしょう。ここでは、伝える人の人生観が問われます。深い人生観を持っていたら、その人生観から発される言葉は子供に影響を与えますが、そこまで深くなければ、言葉を伝えても子供の心に入っていきません。子供をよく見て、どのような自己否定感を抱いているか、しっかりと把握したうえで、その自己否定感がどうすれば軽くなるか、深く考えていく必要があります。
Bình luận