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不登校カウンセリングブログその1031.不登校のわが子の心を動かす言葉をお持ちですか?それによって不登校の状況が早く変化します。

更新日:2022年11月4日



 非常におおざっぱに言いますと、不登校の状況を変えるには、


1 いじめなどの不登校の外部要因を解決する

2 子供の心が明るい方向にいくようコミュニケーションをとる

3 1・2は時間がある程度かかるので、その時間の経過を待つ


ということが必要なのでしょう。


 簡単に書きましたが、これらはどれ一つとっても、労力がかかります。学校に働きかける必要がありますし、子供へのコミュニケーションも簡単にはいきません。時間の経過を待つことも忍耐力がいることです。


 今回のブログでは、このうちの「2」に焦点をあてて書いていきます。すなわち、子供の心が明るい方向にいくようなコミュニケーションとは、そのコミュニケーションにおける言葉とはどういうものか、ということです。


 不登校の状況にある、多くの子供の心の状態は、自己否定感、将来への不安、生きることへの絶望感など、暗い気持ちでいっぱいです。子供へのコミュニケーションでは、そのような暗い気持ちを明るくする言葉をかけていくことになります。


 問題は、言葉をかけてもそう簡単には、子供の心の中にある暗い気持ちが薄れ、明るくなっていかないということです。これは、不登校の状況にある子供に限らないことです。心にも継続する傾向があり、暗い気持ちの心は、他人から明るくなる言葉をかけられても、しばらく暗い気持ちは続きます。明るい気持ちの心の人は、やはり同様に明るい気持ちが続きます。


 また、子供にかけられた言葉が、本当に子供の暗い気持ちを解消するだけの内容であるかどうかも問われます。例えば、「自分はダメだ」という自己否定感などは、おそらく不登校の子供たちの多くが持っている暗い気持ちだと思います。その自己否定感を軽くするために、言葉をかけるとして、それは非常に難しいでしょう。


 それは、自己否定感にもさまざま内容があり、それをきちんと踏まえておく必要があるからです。人間関係がきっかけになって自己否定感を抱いたのか、努力しても成果が出せず自己否定感を抱いてしまっているのか、その自己否定感を抱くきっかけによって、かける言葉の内容が全く違ってきます。


 自己否定感の内容をきちんと踏まえて、それを解消するような言葉をかけようとしても、そうした自己否定感が本当に解消されるかどうかはまた、別問題です。それは、その言葉の背景には、深い人生哲学が必要だからです。子供が「なるほど」と思ってくれないと、子供の気持ちは変わりません。子供の心を動かすような言葉には、人生哲学が必要です。「自分はダメなんて思っちゃだめだよ」というような、表面的な言葉では子供の心は動かせません。


 不登校の状況を変えて、解決へと導く難しさはそこにあるのでしょう。









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