不登校カウンセリングブログその1032.どうして不登校の子供は、あまり自分の気持ちを言いたがらないのでしょうか。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2022年2月3日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年11月4日

不登校の親御さんの中には、「うちの子はどうして気持ちを言いたがらないのか」と疑問を抱いている方もおられるでしょう。子供への言葉がけは、子供の気持ちを土台にして行うべきなのですが、その肝心の子供の気持ちが分からないため、どういう言葉をかけていいか分からなくなってしまうのです。
今回のブログでは、不登校の子供が、自分の気持ちを言いたがらない背景について書いていきます。
1 親に心配をかけたくない、迷惑をかけたくない
子供たちの表情からはあまりうかがえませんが、不登校になったことを、親に対して申し訳ないと考えています。それゆえに、これ以上親に心配をかけたくない、迷惑をかけたくないと考えていて、自分の気持ちを言いたがらないことがあるのです
2 プライド
子供といえど、プライドはあります。そのプライドから、不登校になった経緯や、どうして不登校になったのか、そして今はどういう気持ちかを言いたくない、知られたくないという子供もいます
3 親から否定される・説教されるという危惧
自分の気持ちを親に伝えると、親は否定してくる、あるいは説教してくると危惧している場合があります。特に不登校直後の、落ち込み、深く傷ついた気持ちの状態で、そのような親の反応を受けるとますます、気持ちが落ち込んでしまうため、親には隠しておきたいと考えていることがあります
4 何も言う気力がない
先ほど挙げましたが、不登校直後、深く傷ついていたり、エネルギーが枯渇していたりする場合、何も言う気力がないことがあります。それは親に対してもそうです。この場合は、別に親にのみ言いたくないと考えているわけではなく、誰に対しても何か話せる状態ではないのです。
5 自分の気持ちが自分でも分からない
これは思春期特有の状況だと思います。「どうして学校が嫌なの」と聞いても、「よく分からない」という返答が返ってくることがあります。これは、本当に自分の気持ちが自分でもわかっていないのです。思春期に入って、自我が本格的に目覚めてきますが、まだ自分の気持ちを自分で客観的に分析し、認識することは不十分です。そのため、学校に行くのは嫌だけれども、その嫌な気持ちがなぜ起こるのか、自分でもわかっていないのです。
これまでのカウンセリングや、不登校についてのさまざまな資料を読むと、だいたいこれらの理由によって、不登校の子供が自分の気持ちを言いたがらない、あるいは言えないようです。
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