不登校カウンセリングブログその1237.「わが子が社会に出られるかどうか不安」という方へ。それはもっと先に開くべきドアです。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2022年9月18日
- 読了時間: 3分
更新日:2022年10月17日

わが子が不登校になって、親御さんが真剣に考えることの一つに、わが子の将来のことがあります。不登校になったわが子の将来のことを考えると、不安だという親御さんは多いでしょう。多いというよりも、ほとんどの親御さんが、「うちの子は進学できるのだろうか」「社会に出られるのだろうか」という不安を持っておられるでしょう。
将来のことを考えるのは、間違ったことではないと思います。まして、愛するわが子の将来のことを考え、その結果不安になるのは、親の愛情の発露(はつろ)であり、間違ったものではないと思います。
ただ、将来のことを考え、不安になるといっても、それはどれぐらい先の将来のことでしょうか。今、小学生や中学生なのに、大学への進学への不安や、社会に出てからのことについての不安を、持っておられないでしょうか。
あまり先の将来のことを考え、不安になっても、それについての答えは今、出すことはできません。小学生や中学生の子供であるのであれば、考える将来はまず、次の学年のことや中学から高校のことです。そこから先は、ずっと先に開くべきドアなのです。今考えても、答えが出ないことを考え、不安になることが「悩み」です。答えは出ないので、いくら悩むことに時間とエネルギーを注いでも、それらは無駄になってしまいます。
大きな家の中にいると仮定します。長い廊下があり、それはいくつかに枝分かれしています。ずっと先の将来のことを考え、悩んでいるということは、長い廊下の、先の先のドアが開くだろうか、どうだろうかと考えている行為です。そのドアの、ずっと手前の廊下のところに、今の自分が開くべきドアがあるのです。そのドアを開き、廊下を進んでいって初めて、先の先のドアをどう開けるべきかと考える段階が来るのです。
また、ずっと先のドアも、本当に開けなければならないドアなのかどうか、分かりません。枝分かれしている廊下の先のあるドア、それはその廊下を選択した場合に、開けるべきドアとなるのであって、もしかしたらその廊下を進むことを、選択しないかもしれません。あるいは、今目の前にあるドアを開くことで、自然に開いてしまうドアなのかもしれません。
今、やるべきことは、目の前にあるドアを開くべきことで、わが子が不登校の場合は、
・自らの心をコントロールする
・わが子の心の状態をよく見る
・わが子が抱えている悩みや苦しみを解消する言葉をかける
ことです。これらが、今、開けるべきドアです。
これらを開けることで、次のドアの前に立つことができます。それが「希望」という名のドアです。
Comentários