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不登校カウンセリングブログその1237.「わが子が社会に出られるかどうか不安」という方へ。それはもっと先に開くべきドアです。

更新日:2022年10月17日


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 わが子が不登校になって、親御さんが真剣に考えることの一つに、わが子の将来のことがあります。不登校になったわが子の将来のことを考えると、不安だという親御さんは多いでしょう。多いというよりも、ほとんどの親御さんが、「うちの子は進学できるのだろうか」「社会に出られるのだろうか」という不安を持っておられるでしょう。


 将来のことを考えるのは、間違ったことではないと思います。まして、愛するわが子の将来のことを考え、その結果不安になるのは、親の愛情の発露(はつろ)であり、間違ったものではないと思います。


 ただ、将来のことを考え、不安になるといっても、それはどれぐらい先の将来のことでしょうか。今、小学生や中学生なのに、大学への進学への不安や、社会に出てからのことについての不安を、持っておられないでしょうか。


 あまり先の将来のことを考え、不安になっても、それについての答えは今、出すことはできません。小学生や中学生の子供であるのであれば、考える将来はまず、次の学年のことや中学から高校のことです。そこから先は、ずっと先に開くべきドアなのです。今考えても、答えが出ないことを考え、不安になることが「悩み」です。答えは出ないので、いくら悩むことに時間とエネルギーを注いでも、それらは無駄になってしまいます。


 大きな家の中にいると仮定します。長い廊下があり、それはいくつかに枝分かれしています。ずっと先の将来のことを考え、悩んでいるということは、長い廊下の、先の先のドアが開くだろうか、どうだろうかと考えている行為です。そのドアの、ずっと手前の廊下のところに、今の自分が開くべきドアがあるのです。そのドアを開き、廊下を進んでいって初めて、先の先のドアをどう開けるべきかと考える段階が来るのです。


 また、ずっと先のドアも、本当に開けなければならないドアなのかどうか、分かりません。枝分かれしている廊下の先のあるドア、それはその廊下を選択した場合に、開けるべきドアとなるのであって、もしかしたらその廊下を進むことを、選択しないかもしれません。あるいは、今目の前にあるドアを開くことで、自然に開いてしまうドアなのかもしれません。


 今、やるべきことは、目の前にあるドアを開くべきことで、わが子が不登校の場合は、

・自らの心をコントロールする

・わが子の心の状態をよく見る

・わが子が抱えている悩みや苦しみを解消する言葉をかける

ことです。これらが、今、開けるべきドアです。


 これらを開けることで、次のドアの前に立つことができます。それが「希望」という名のドアです。





 


 

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