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不登校解決ブログその1523.心が不安定になっている時は、建設的な思考は出てきません―不登校による心の動揺を抑えるメリット―


 心が不安定になっている時は、本当にいい方向に考えることはできません。マイナスの方向にばかり、思考が向かってしまいます。


 例えば、受験で失敗してしまって、志望校に合格しなかった時、「自分はなんて頭が悪いんだろう」と考えてしまいます。「これまでやってきた努力はすべて無駄だった」と思い、これから何もする気はおきません。


 不登校の状況も全く同じです。不登校の状況に直面すると、子供はもちろん、親御さんも、「自分はダメだ」「もう先はない」というふうに、マイナスの方向にばかり考えてしまいます。こういう時は、本当にどうしようもありません。何か不登校の対応に役立つことをアドバイスされたとしても、それを素直に受け入れることはできませんし、実行することもできません。


 こういう時はまず、心をできるだけ安定させることから始めるべきでしょう。それが不登校対応の出発点となります。幸い、人間は、自分の心をコントロールする力があります。その力を使って、自分の心の動揺を抑えていきます。


 心の動揺を抑えることで、今の状況を冷静にとらえることができます。「もう、何もかも終わりだ」と思っていたのが、どうすればこの状況から脱出できるか、その道筋を探すことができるようになります。


 また、「自分は何もかもダメだ」という自己否定感が薄れ、自分のことを客観的に見ることができるようになります。そうすることで、自分にある長所をつかめるようになり、前に進もうという気持ちになれます。


 心が落ち着いてきたら、親子間のコミュニケーションが穏やかになっていきます。心が揺れ動いている状態でコミュニケーションをとると、どうしても親も子も、互いに攻撃するような言葉をぶつけてしまいがちです。しかし、心が落ち着いてきたら、そういう言葉を出さなくなりますので、コミュニケーションが穏やかになり、状況がいい方向へと進んでいきます。



 「心の安定」と聞くと、大したことがないように思われるかもしれませんが、不登校に限らず、困難な状況を改善していくための、かなり有効な手段となります。









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