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不登校カウンセリングブログその1528.不登校がそのまま引きこもりになる可能性はただ一つ、親があきらめ、子供もあきらめた場合です。


 子供が不登校になったお母さんの多くが、カウンセリングを受けた当初に、「うちの子がこのまま引きこもりになったらどうしよう」という不安を訴えておられます。それはすごく理解できます。子供にとってもそうですが、親にとっても、不登校がそのまま引きこもりになることだけは、避けたいことです。


 ただ、いろいろと不登校や引きこもりについて調べると、不登校がそのまま引きこもりになるということは、あまりありません。不登校=引きこもりではないのです。


 引きこもりの大部分は、社会人になってから起こっています。社会に出て、職場で働いて、そこでの人間関係がうまくいかなかったり、あまりにもハードな仕事で心身ともに疲労したりして、仕事を辞め、そのまま再就職せずに家に閉じこもって引きこもりになる、というのが一般的な流れです。


 「それでも、不登校から引きこもりになるケースはあるのだろう。そうであれば、子供が不登校になったら、やはり引きこもりになるかもしれないと、不安に思うのは当然ではないか」と反論されるでしょう。


 確かに、おっしゃる通りです。比率としては少ないですが、そういうケースはあります。ただ、不登校がそのまま長期化して引きこもりになるのは、子供も親も、不登校の解決をあきらめてしまった場合です。


 あきらめてしまうと、もう親は子供に対して、不登校を解決する働きかけを、子供に対してしなくなります。子供も、年齢を重ねていくうちに、あきらめてしまって、積極的に外に出ようとしなくなります。そのまま時間ばかりが過ぎていき、何年も、何十年も引きこもりになってしまい、そこから抜け出せなくなってしまいます。


 逆に言えば、あきらめなければ、不登校が解決する芽がなくなることはありません。あきらめないので、不登校を解決しようと努力し続けます。子供への働きかけも続けることができます。


 それがいつ芽が出るかはわかりません。ただ、あきらめなければ芽が出てきて、やがて不登校は解決していきます。






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