不登校カウンセリングブログその950.「不登校の状況が解決するまでは苦しい思いが続く」とお考えでしたら、その状況でも残っている幸福を再確認してみてください。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2021年11月13日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年12月7日
不登校の状況、特に不登校になって直後の、親子ともに混乱している状況では、苦しい思いを多くの方が持たれていると思います。そして、「この不登校の状況が解決するまでは、苦しい思いが続く」とお考えだと思います。
不登校の状況になっても、幸福だ、という方はあまりいらっしゃらないでしょう。子供自身は、自己否定感や将来への不安を抱えているでしょうし、そのご家族も、苦しんでいるわが子を目の前にしている辛さや、やはり将来への不安を抱いているでしょう。
ただ、「不登校の状況が解決するまでは、この苦しい思いが続く」と考えてしまうと、不登校の状況が解決するまではずっと、苦しい思いで過ごさなければならないということになります。一般的に、不登校の状況が解決に至るまでは、ある程度の時間がかかります。数カ月、場合によっては数年ということもあります。その間、ずっと苦しい思いでいるのは辛いことです。
そこで、苦しみや幸不幸についての認識を変える必要があります。その認識を変えることで、たとえ不登校の状況がまだ、解決していなくとも、幸福感を感じることができる、あるいはそこまでいかなくとも、大きな苦しみを抱えている状態から抜け出せることができるかもしれません。
では、どうすればいいかということになりますが、私の場合は、自分が置かれている状況の中でも、他の、残っている幸福に目を向けるようにしています。そして、その幸福を再確認することで、「まだ自分は幸福なんだ」と考えるようにしています。
健康である、家族がいる、友達がいる、家がある、食事をきちんととることができる、平和な世界で過ごせる等、自分が見過ごしてしまっている幸福があるはずです。当たり前すぎて、あるいは目の前にある問題に意識を集中してしまって、自分に残された幸福を忘れてしまっているかもしれません。
環境がすべて完璧で、何もかも整っているということはなかなかありません。何かが欠けている環境では、幸福になれないとすると、幸福になれる人はものすごく少なくなってしまいます。
不登校という状況は、多くの方が感じるように、幸福感を感じることが難しい状況でしょう。ただ、苦しみで心が揺れてしまって仕方がない場合、時には、周りにある幸福を意識して、苦しみを和らげることも、しばらく続くその状況を耐えていくための、一つの方法かもしれません。
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