UA-139114584-1
top of page

不登校カウンセリングブログその993.「-5×10=50」、「-10×5=-50」。不登校の状況でのコミュニケーションで、親と子供の心の創造力がぶつかる時。

更新日:2022年12月1日

 タイトルの数式は、数学では間違いですが、不登校をめぐる親と子供のコミュニケーションでは間違いではありません。マイナスとプラスをかけるとマイナスになりますが、

不登校の場合は、プラスの方が大きければ、結果はプラス、マイナスの方が大きければ、結果はマイナスになります。

 

 不登校の状況では、親の心の創造力と、子供の心の創造力がぶつかりあう時があります。「心の創造力」とは、心に描いたビジョンによって、自分の周囲の環境を変えていく力です。

 心の中に抱える悩みや苦しみ、絶望によって、将来に希望を持てず、

「もうだめだ」

と思い込んでしまっている子供、その一方で、子供を励まし希望を持たせようとしている親。それぞれの心に描いたビジョンによる創造力が、ぶつかり合います。

 子供としては、自分自身や将来に希望を持てない時に、親がその逆のビジョンを描き、それを子供に伝えてきても、信じることはできません。

 ちょっと辛い時や苦しい時なら、そういうことは励ましになりますが、不登校になるほどつらく、苦しんでいる時は、腹立たしく、信じることができないことがあります。

「もうだめなんだから、放っておいてくれ」

「そんなこと、聞きたくない」

と反対してくることもあるでしょう。

 子供の、マイナスのビジョンによる心の創造力が、親に影響しようとしているのです。親が負けてしまったら、先の数式のように、マイナスの結果となってしまいます。

 そこで、親が負けずに、

「うちの子供は必ず、今の状況から脱出できる」。

「うちの子はダメな子ではない」

というビジョンを描き、それを守っていくことが重要になります。

 特に、不登校や引きこもり当初は、子供の心はマイナスでいっぱいですので、子供はマイナスのビジョンをぶつけてきます。

 そういう状況に影響されることなく、しっかりと親が希望あるビジョンを守っていくことが、不登校から脱出する鍵となります。子供からマイナスのビジョンをぶつけられてきたら、親としても、

「もう勝手にしなさい」

と感情的になってしまいがちです。

 しかし、それは子供のマイナスの創造力に負けてしまうことです。そういう時こそ、

「大丈夫」

と子供の希望ある将来を確信する必要があります。





Comments


bottom of page