不登校カウンセリングブログその993.「-5×10=50」、「-10×5=-50」。不登校の状況でのコミュニケーションで、親と子供の心の創造力がぶつかる時。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2021年12月25日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年12月1日
タイトルの数式は、数学では間違いですが、不登校をめぐる親と子供のコミュニケーションでは間違いではありません。マイナスとプラスをかけるとマイナスになりますが、
不登校の場合は、プラスの方が大きければ、結果はプラス、マイナスの方が大きければ、結果はマイナスになります。
不登校の状況では、親の心の創造力と、子供の心の創造力がぶつかりあう時があります。「心の創造力」とは、心に描いたビジョンによって、自分の周囲の環境を変えていく力です。
心の中に抱える悩みや苦しみ、絶望によって、将来に希望を持てず、
「もうだめだ」
と思い込んでしまっている子供、その一方で、子供を励まし希望を持たせようとしている親。それぞれの心に描いたビジョンによる創造力が、ぶつかり合います。
子供としては、自分自身や将来に希望を持てない時に、親がその逆のビジョンを描き、それを子供に伝えてきても、信じることはできません。
ちょっと辛い時や苦しい時なら、そういうことは励ましになりますが、不登校になるほどつらく、苦しんでいる時は、腹立たしく、信じることができないことがあります。
「もうだめなんだから、放っておいてくれ」
「そんなこと、聞きたくない」
と反対してくることもあるでしょう。
子供の、マイナスのビジョンによる心の創造力が、親に影響しようとしているのです。親が負けてしまったら、先の数式のように、マイナスの結果となってしまいます。
そこで、親が負けずに、
「うちの子供は必ず、今の状況から脱出できる」。
「うちの子はダメな子ではない」
というビジョンを描き、それを守っていくことが重要になります。
特に、不登校や引きこもり当初は、子供の心はマイナスでいっぱいですので、子供はマイナスのビジョンをぶつけてきます。
そういう状況に影響されることなく、しっかりと親が希望あるビジョンを守っていくことが、不登校から脱出する鍵となります。子供からマイナスのビジョンをぶつけられてきたら、親としても、
「もう勝手にしなさい」
と感情的になってしまいがちです。
しかし、それは子供のマイナスの創造力に負けてしまうことです。そういう時こそ、
「大丈夫」
と子供の希望ある将来を確信する必要があります。
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