不登校ブログその699.不登校で悩み、傷ついているお母様、そしてお父様へ。子育てが間違ったから不登校になるのではありません!
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2021年3月6日
- 読了時間: 3分
最近始めたツイッターで、不登校についてツイートしている親御さんの言葉をよく読みます。カウンセリングでお会いする親御さんにも言えることですが、親御さんの大部分が、不登校に関する世間の不理解や誤解、偏見に苦しんでいることを実感しています。
「不登校になるのは、子供たちに協調性がないからだ」
こんな偏見、よく目にします。むしろ、その逆でしょう。周りに合わせようとし、やりすぎるぐらいの協調性を発揮し、本来の自分とのギャップに苦しんで不登校になる子もいます。穏やかな子供であるため、クラスが騒がしくとげとげしく、そういう雰囲気に合わせようとして疲れ、不登校になる子もいます。
そのようにして不登校になる子供たちは、人の心が分かるからです。よくわかり、それに合わせようとして不登校になるのです。そのような子供に育てたということは、子育てとしては失敗ではなく、その逆に成功したのではないかと思うのです。
「不登校になる子供に育てたのは、過保護なせいだからだ」
これもよくある偏見、誤解の類です。このように一言で切って捨てるようなことはできません。過保護に育てたら、もしかしたら不登校になることはあるかもしれません。しかし、不登校になったから、過保護なのだということにはならないのでしょう。不登校になる原因はさまざまです。そういういい方は、まるで、「白いものは豆腐だ」というようなものです。「豆腐は白い」ですが、「白いから豆腐」とは言えないでしょう。
「不登校になる子供は弱い子」
これも時々見る意見です。弱いとはどういうことなのでしょうか。弱いというよりも、「人の心がよくわかる」ということでしたら、私も納得します。人の心がわかることが弱いことだとは思いません。
子供のうちは、自分の心をコントロールする力が弱く、他人の言動を流すことが十分にできません。そういう年頃において、感受性が高いと、他人の言動が特に刺さりやすくなり、自分の心がうまくコントロールできず、不登校になることがあるのです。
不登校の子すべてを「弱い」と評する人の、「強い」とは、「人の心が分からず傍若無人」ということなのでしょうか。私としては、「不登校の子は弱い」という意見には同意しかねます。
現代において、小中学生が18万人も不登校になっています。もし、不登校の子供たちに「問題がある」のでしたら、そんなにたくさんの子供たちに問題があるのでしょうか。そして、不登校になる子供たちを育てた子育てに問題があるとしたら、そんなにたくさんの親に問題があるのでしょうか。単純に、子供たちや親に原因を求める考え方は、私はおかしいと思うのです。
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