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不登校ブログその863.子育ての苦労は、どこかで何らかの形で報われると思います―不登校や発達障害などで、苦労なさっているお母様へ―

 私は、生きていて直面する苦労は、何らかの形で報われる、と考えています。考えているというよりも、信じている、と表現した方がいいのかもしれません。


 わが子が不登校であったり、発達障害であったり、「一般の」(何をもって「一般」とするかは難しいところですが)子育てより、苦労が多い子育てということはあると思いますが、そのようにして子育てしているお母様(お父様もですが)には、やはり何らかの形で報われると、信じているのです。


 そもそも、子育て自体、なかなか報われないように見えることが多いのかもしれません。会社仕事でしたら、給料という形で報酬はもらえますし、出世すれば社会的地位が上がります。ある程度、尊敬も得られるでしょう。目に見える形で報われやすいですが、子育てはそのように、目に見える形で報われることが少ないように思います。わが子が不登校である、発達障害であるという場合は、なおさらです。


 「代償の法則」というものがあります。「何かを得ると何かを失う」、「何かに自分の持っているものを注ぐと、何かを得られる」という法則です。私は、子育てにおいてもこの代償の法則が働くと思うのです。


 子育てでの苦労に、「代償の法則」が働き、それが目に見える形ではないとしたら、目に見えない形で、何が得られるというのでしょうか。私は、お母様の心に、何かが得られると考えています。


 よりいっそう強い愛であったり、寛容さであったり、子供をより深く理解しようという思いであったり、あるいは忍耐する心であったり、多様な価値観であったり。これらは、目に見える形ではなく、お母様自身も気づきにくものでしょう。しかし、不登校の状況を乗り越えたお母様には、何かそういうものを感じるのです。


 辛いのは、苦労している間はお母様自身では、なかなか気づかないことです。苦労したことが過ぎ去った時に、気づけるものであって、苦労している間は、苦労のみを感じ、得られたものに気づけないので、不幸感覚が強くなるのが、非常に辛いところでしょう。


 このブログを読んでおられて、子育ての苦労の真っただ中におられるお母様がおられたら、ご自身では気づかないかもしれませんが、目に見えないものをその心の中に得てられるとお考えください。




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