不登校ブログその866.不登校の状況から出ていこうという子供への、「進学は大丈夫か」「勉強は大丈夫か」「将来は大丈夫か」という不安は、志が軽減してくれます。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2021年8月20日
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長い間、不登校の状況にあったわが子が、不登校の状況から外の世界に出ていこうとすると、親にとってはうれしい反面、心配なことも新たに出てきます。それは、「進学は大丈夫か」「勉強は大丈夫か」「将来は大丈夫か」ということです。
子供が中学生や高校生ぐらいだと、やはり進学は気になります。高校生で不登校になったら、進学をどうするのか、難しいところです。たとえ休んでいても、一応上の学年には上がれる中学校と違い、高校は休む日数に限りがあります。今まで通っていた高校に戻るのか、戻れるのか、あるいは他の全日制高校に転入するか、それとも定時制や通信制高校を選ぶか、その先の大学はどうするのか、それとも専門学校にするのか、選択肢が多くなりますので、不安なことも増えます。
勉強も、不安になる点です。もしかしたら一年以上、勉強していないこともありますので、分からないところがたくさんあります。それで追いつけるのか、途中で嫌にならないか、親としては不安です。
進学よりもっと先の、将来についても不安な材料は尽きません。不登校になったように、また苦難に直面しないか、幸福になれるのか、不安になります。
こうした不安は尽きないと思いますが、そうした不安を消していくのが、「志」を持つことだと思います。たびたび、ブログで取り上げてきましたが、「将来はこう生きたい」「こういうことをしたい」「こうなりたい」という願いが、志です。
先ほどの不安が出てくるのは、生きることを、やや受け身としてとらえているからではないでしょうか。生きていくと、向こうからいろいろな苦難がやってくる、辛いことがやってくる、だから不安が出てくるように思うのです。
「自分はこうしたいんだ!」「こうなりたいんだ!」という強い思いがあれば、いろいろな不安は吹っ飛んでいきます。
「進学は大丈夫か」という不安は、「自分はこうしたい。だから、こういう方向に進学すべきだ」という強い思いがあれば、進学はどうにでもなるので、消えていきます。志は、その方向に向かって突き進んでいくエネルギーですので、その方向に向かってどう進んでいくかという進学は、大した問題にはなりません。
「勉強は大丈夫か」という不安も、やはり志を持つことで消えていきます。「こうしたいんだ」という強い思いを持っているのですから、勉強が分からないという状況など、飛び越えてしまいます。「自分にはやりたいことがあるのだから、分からないことも、頑張って、分かるようになってやる!」という気持ちになるでしょう。
「将来は大丈夫か」という不安も、当然、志で消えていきます。そもそも、志とは、将来において、ある方向に向かっていこうという情熱です。その情熱で、将来への不安は消え去ってしまいます。
志を持つことは、積極的に人生を生きることです。受け身ではありません。積極的なのです。不安は消え去っていく生き方が、志を持つ生き方です。
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