不登校ブログその914.通信制高校を選ぶ不登校の子供。もしかしたら、高校時代には見つからないかもしれませんが、これからの人生においてやりたいこと、好きなことを探してみてください。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2021年10月8日
- 読了時間: 3分
どのように生きていても、試練や挫折や苦労はつきもののようです。自分からそうした状況に飛び込むこともありますが、意図せず向こうからやってくることもあります。自分の人生をふり返っても、周囲の人の人生を見ていても、それらは避けられないものなのだと実感します。
すべての人が、試練や挫折、苦労に直面して二通りの結果が生じます。一つは、それらに負けることなく乗り越えるという結果であり、もう一つは、それらに負けてしまうという結果です。なぜ、ある人は乗り越えることができ、またある人は負けてしまうのでしょうか。
その結果の違いは、やりたいこと、好きなことに向かって突き進んでいるか、そうでないかの違いにあると、私は考えています。
人間、何かやりたいことや好きなことがあり、それに向かって突き進んでいる時、試練や挫折、苦労に直面しても、耐えることができると思うのです。何とかやりとげたい、好きでたまらないということがあれば、そして、それらにたどり着くために試練や挫折を乗り越えなければならないのであれば、乗り越えてしまうのだと思うのです。
しかし、何かやりたいことも、好きなこともない場合、前に進んでいる意味も意義も分かりません。自分でもよくわからず、何となく前に進んでいるだけです。そんな状況で、試練や挫折に直面したら、そんなに耐えることはできないでしょう。それらを乗り越えるための努力をしなければならない意味が、自分でも分からないからです。
不登校の子供の何割かが、通信制高校へと進学します。やがて、通信制高校を卒業し、さまざまな進路へと進んでいき、自分の人生を歩み始めます。どこかの過程で、再び試練や挫折に直面するはずです。その時に、やりたいことや好きなことがあれば、耐えて乗り越えられます。
それをいつから探し始めるかというと、私は通信制高校で学んでいる時からがいいのではないかと思うのです。全日制高校に比べて、通信制高校には自由な面があります。自分が自由にできる時間は、通信制高校の方が多いです。その時間を有効に使って、やりたいことや好きなことを探していくことができます。
通信制高校の約3年間という時間で、やりたいことや好きなことを見つけることはできないかもしれません。見つけることができれば幸運ですが、10代で見つけたという人は、それほど多くはありません。見つけるまで、さらに時間がかかるケースの方が多いです。それでも、通信制高校に通っている間にとっかかりだけでもできれば、卒業後、見つけやすくなります。
では、どうすれば見つけることができるか、ということになりますが、こういう場合はネットが有効です。ネットで幅広く探して、関心がありそうな分野を見つけていきます。昔ながらの本もまた、有効な方法です。本はネットよりも深く、探すことができますので、ネットで関心のある分野を見つけたら、その分野について書かれた本を読み、さらに掘り下げていけば、本当にやりたいことがそこにあるかどうか、確認しやすくなります。
自分がこれからの人生においてやりたいこと、好きなことを見つけるのは、すぐに見つかる人もいますが、見つからない場合は結構時間がかかります。見つかるまで、いろいろな分野のことを調べていくうちに、「これは面白そうだ」と感じるものがあるはずです。そのとっかかりを、時間が比較的多い通信制高校に通っている期間に、見つけることができたら、人生のスタートとしてはうまくいっている方だと思います。
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