不登校ブログその930.わが子が不登校になり、心が苦しくて何も手につかないお母様へ。いろいろな支えがありますが、その苦しみを止めるのはやはり、お母様ご自身です。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2021年10月23日
- 読了時間: 3分
わが子が不登校になって、ほとんどのお母様は、心が苦しくなり、中には何も手につかないという方もおられるでしょう。実際、しばらく体調を崩してしまって、寝込んでしまうお母様もいらっしゃいます。
そうしたお母様は、不登校について詳しく知るため、そして解決する方法を探すため、不登校に関するさまざまな書籍や動画、あるいは相談できる団体などを調べます。不登校を解決するために、何をどうしていいか分からない状態では、不安が募るばかりですが、さまざまな知識を得ていくことで、何をしたらいいかが明らかになっていきます。それによって不安をある程度軽くすることができますし、苦しみも和らげることができるでしょう。
相談できる人や団体に相談することも、お母様の苦しみを和らげることができるはずです。人対人とのコミュニケーションは、それがうまく行われたら、心の苦しみをかなり和らげることができるでしょう。
ただ、お母様の心の苦しみを止めるのは、やはりお母様ご自身です。お母様ご自身が、自らの心の苦しみに終止符を打つのです。
「不登校の状況が変わり、それが解決した状態にならないと、心は苦しいままではないのか。自分で心の苦しみを止めることは、不可能ではないか」と思われるお母様もいらっしゃるでしょう。確かに、周囲の環境から心は影響を受けます。そのために、わが子が不登校になった環境から影響を受けて、心が苦しくなっているのです。
心は周囲の環境の影響を受けますが、同時に、環境から心に与える影響を切り離すこともできます。それは、自分の心をコントロールする力を、すべての人が持っているからです。基本的に、自分の心は自分で100%、コントロールできます。そういう力を、すべての人が持っています。そのコントロールする力を使って、たとえ不登校の状況が解決していなくとも、心の苦しみを止めることができます。
具体的には、まず、「この状況は必ず変わり、必ず終わる」と希望を持つことです。たくさんのお母様と接してきて、そのことは断言できます。不登校の状況は必ず変わっていき、終わりを迎えます。どれぐらいの時間がかかるのかは、断言できませんが、その状況を変えようとあきらめずに努力している限り、必ず終わります。
次に、わが子への希望を抱くことです。不登校の状況ではあるけれども、この子はこの状況から必ず脱し、そして自分の道を歩んでいくようになると信じることです。心身ともにエネルギーを使い果たし、部屋で何もせずに過ごしているけれども、やがてエネルギーを充填して、また外の世界に出てきっと、幸福な人生になると信じることです。
また、不登校の状況は確かに苦しい面もあるし、希望を見出すのが難しい環境かもしれないけれども、わが子も自分も不幸になるための環境ではなく、ここで何かを得て、不登校になる以前よりも素晴らしい自分たちとなるための環境であるととらえることです。できれば不登校の状況にならない方がいいですし、できれば「普通の」状況、すなわち学校に通い続けて社会に出ていくルートを進んだ方が、苦労も苦しみも少ないです。
しかし、そうなってしまったのであれば、「転んでもただではおきない」ではありませんが、その不登校の環境を「不幸の環境」ではなく、そこでしかできない何かを得るための環境だととらえてしまえば、不幸感覚や苦しみを小さくしていくことができます。
不登校直後、そしてしばらくの間は、なかなかこうした考え方を取り入れるのは難しいと思います。ただ、時間がたてば、不登校の状況に心が少しずつ、慣れていきます。そうなることで、苦しみが小さくなっていきますので、このような考え方で不登校の状況をとらえていけば、苦しみに終止符を打つことができると思うのです。
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