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不登校ブログその935.不登校のわが子に対して、「もっとこうしてあげればよかった」と思うことがあるかもしれませんが、それで「子育てがうまくいかなかった」とご自身を責めないでください。

 わが子が不登校になると、やはり親御さんはこれまでの子供への接し方や育て方をふり返り、「もっとこうしてあげればよかった」「ああしてあげればよかった」と考えることがあるのでしょう。親御さんの気持ちからすると、わが子が不登校になったらそう考えてしまいます。


 おそらくですが、100点満点の子育てはないのかもしれません。何かしら、欠けている部分はあるのでしょう。人間は不完全な存在ですから、子育てに限らず、あらゆる人間関係において、100点満点の間柄はないのかもしれません。


 そう考えますと、不登校のわが子に対して、「こうしてあげればよかった」と考えることは、正しい認識なのでしょう。


 しかし、それによって子育てがダメだったとか、親として失格だったとか、そのようにご自身を責めることではないと思うのです。そのように責められるのは、さすがに行き過ぎでしょう。


 それは、100点満点の子育てはないかもしれませんが、0点の子育てもなく、一生懸命の子育ては―点数をつけるのは難しいですし、あまりやりたくもないのですが―ダメな点数にはならないからです。


 不登校になったことには、本当にさまざまな要因が絡んできます。子育ても要因の一つとしてあるのでしょうが、子供本人の持っている個性、クラスの雰囲気、勉強への意識、思春期に差し掛かったことによる身体的・精神的な変化、同級生との人間関係、先生との関係、などが複雑に絡み合っています。


 子育てをふり返っていくつか、「ああすればよかった」「こうすればよかった」と感じることがあったとしても、ではそれをきちんとしておけば、不登校にならなかったかというと、そうとも言えないでしょう。やはり不登校にはなっていたのかもしれません。


 ああすればよかったとふり返り、そして今後の子育てのなかで改めるのは、間違ったことではないと思います。しかし、何もかも否定してしまって、ご自身を責めてしまうのは、行き過ぎだと思うのです。




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