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不登校ブログその940.わが子が不登校になってしばらくの間は、希望が見えず、他人の助言も耳に届かない状態です―揺れ動く心の影響―

 わが子が不登校になってからしばらくの間は、将来への希望が見えず、他人の助言も耳に届かない状態になっていることがあります。わが子の将来のことも、自分の将来のことも、これから先、素晴らしい希望があるとは思えず、明るい将来になどならない、と失望してしまうでしょう。他人から心のこもった助言を聞いても、「そんなことはない」と否定してしまって、心に響かないでしょう。


 不登校に限らず、予想しなかった辛い状態や厳しい環境になると、人は希望を見出すことはできません。また、自分にとって適切な助言であっても、受け取ることができません。


 そうなるのは、当然なのかもしれません。そうした出来事によって受けるショックの大きさは、起こる出来事の内容や人の心の忍耐力によって様々ですが、その人にとって大きなショックを受けると、心が揺れ動き、波立ってしまうからです。


 心が揺れ動くと、悲観的になってしまいます。希望がきちんとあるのにもかかわらず、心が揺れ動いてしまっているために、見えないのです。また、他人が適切な内容の助言をしてくれているにも関わらず、「そんなことはない!」と否定してしまうのです。


 人は、自分の心ですべてのものを受け取ります。身の回りのことも、将来のことも、他人からの言葉も、すべて心で受け取ります。心が揺れ動いていると、正しく受け取ることができないのです。


 私はカウンセリングでは、不登校直後からしばらくの間、ご家族に対してはまず、揺れ動く心をできるだけ平静にするよう、お願いしています。難しいと思いますが、できるだけ平静にしないと、「きっとこれから先、不登校は解決していく」と希望が持てず、カウンセリングのアドバイスも受け止めることができないのです。


 たびたびブログで取り上げてきましたが、人は自分の心をコントロールできます。そのコントロール力を使って、たとえ今、不登校がすぐに解決しなくとも、自分の心を平静にすることは可能です。そうすることで、将来への希望が見えて、不登校の状況が変わっていく可能性が出てくるのです。




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