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不登校・引きこもりの子供と接する時間が取れないと悩むお母様の、子供への関心・愛情は、子供に伝わります―カウンセリングでのアドバイス―

 不登校・引きこもりの子供がおられる、共働き、あるいは母子家庭のお母様の中には、接する時間が取れなくて、子供に対して申し訳ないという思いや、場合によっては罪悪感を抱いておられる方が、おられるかもしれません。そうした思いは、子供が不登校・引きこもりになっているお母様だけではなく、共働き・母子家庭のお母様全般に、共通のことかもしれません。


 確かに、働いているお母様が、子供と接する時間は、専業主婦のお母様よりも少なくなりがちなのは事実です。一日24時間というのは、すべての人に共通ですので、一日という時間を外で働くことに割り振れば、どうしても子供との時間が減るのは、仕方ないことです。


 ただ、子供にとって大事なことは、母親と接する時間というよりも、自分に対する母親の関心度のように思われます。自分に関心を持っているかどうかは、子供には分かります。伝わります。外で働いて忙しく、一緒に過ごす時間が少なくても、事あるごとに自分に関心を持ってくれていて、「ああ、お母さんは自分に関心を持っていてくれてるんだ」と感じたら、子供はお母様の置かれた立場を理解してくれますし、愛情も感じています。


 子供の誕生日や授業参観の日にち、子供のお稽古ごとの発表日などを、しっかりと覚えていていたら、そして、たとえ発表会に出られなくとも、「どうだった?」と母親が聞いてくれたら、自分に対する母親の関心を感じます。いつになく子供が沈んでいて、それにすぐに気づいて、「どうかしたの?何かあったの?」と聞いてくれたら、「いつも見ていてくれてるんだ」と感じることができます。


 お母様が帰宅する時間が遅くて、帰宅できていた時には既に子供が就寝していて、なかなか顔を合わせる時間がない場合でも、大学ノートにお互いに思ったことや、相手へのメッセージを書いて交換日記のようにして、意思疎通を図っているご家族もおられます。そういう形でも、子供は母親からの愛情を十分に感じることができます。


 外の仕事が忙しくても、一日の時間の中で、子供のことを全く考えることができないということはないでしょう。もしそうなっているとしたら、言葉はきついですが、子供への関心を失っていると、言わざるを得ません。


 一日の大部分の時間を、子供に向けてほしいとは申しません。できる範囲の時間を、子供に関心を向ける時間にして、関心を持っていることを、子供に伝えてあげてください。




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