UA-139114584-1
top of page

主婦の仕事は、社会に出て働く仕事に劣るものではありません―無償の愛―

 多くの人から認められ、賞賛される仕事と、あまり認められることはないものの、人のためにしっかりと役立ち、愛に満ちた仕事と、どちらが素晴らしいかと問われたら、私なら、両方とも素晴らしい、と答えます。後者の仕事は、前者の仕事に比較して目立ちませんが、前者の仕事に劣るものではありません。


 一般的に、社会に出て働くことは、前者に分類される仕事であり、専業主婦は、後者に分類される仕事でしょう。社会での仕事は、いい結果を出すことができたら、周囲の人や顧客から賞賛されることがあります。給料や役職の形で、認められることもあります。

 一方、専業主婦の仕事は、基本的に家庭内でなされるものであり、家族のほかに見られるものではありません。そのため、その仕事の素晴らしさを、家族以外の人が認めることはあまりありません。時には、家族でさえも気づかないことがあります。


 しかし、社会での仕事にさまざまな成果があるように、専業主婦の仕事にもさまざまな成果があります。専業主婦としてきちんとした仕事をなしていけば、外からはあまり分からないけれども、やはり成果は伴います。

 例えば、子供が立派になっていく、ご主人が出世していく、という形で100%必ず、というわけではありませんが、成果が出ます。


 それは目立たないことではありますが、一家族一家族、そうやって成功していけば、社会全体が発展していきます。主婦の仕事は確実に、社会に影響するのです。


 たとえ、そういう社会に結びつかなくとも、あるいは家族が気づいていなくとも、主婦の仕事は尊いものです。家族が気づいていなくとも、誰かが評価しなくとも、家族のためと思ってなす仕事、見返りや賞賛を求めずにやる仕事は、とても尊いものです。見返りがあまりないということは、その仕事の大部分が、相手のためを思ってなすものであり、見返りがある仕事よりも尊いものだと、私は考えています。


 もし、主婦の方が、「自分の仕事は社会にも認められず、空しい」と思われることがあれば、だからこそ尊いものであると考えていただきたいと思います。


Comments


bottom of page