不登校カウンセリングブログその1023.プライドが高く、それゆえに挫折感を抱いている不登校の子がいたら、イチロー選手にも芽が出ない時期があり、それでも努力し続けてきたことを知ってください。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2022年1月24日
- 読了時間: 3分
更新日:2022年11月7日

プライドが高いのは、決して悪いことではないと思います。むしろ、いいことのように思います。
プライドが高いということが、良い方に転がっていけば、ある程度の成果を出しても「自分はまだまだ」と考えて努力することにもなります。また、プライドが高いからこそ、「自分をおとしめるようなことはできない」と思い、誇りある人生を生きることにもなります。
ただ、時にプライドの高いことが、マイナスの方に転がってしまって、苦しい思いをすることがあります。勉強やスポーツで努力したのに、思ったように成果が出ず、不登校になった子供の場合、プライドが高くてそのようになってしまうことがあります。
プライドが高い場合、「自分は努力したらすぐに結果が出せる」と考えることがあります。特に、万能感や全能感が強い子供時代においては、その傾向が強いでしょう。そのような子供が、一生懸命に勉強した、あるいはスポーツで努力したのに、期待したような結果が出なかったり、友達と比べて今ひとつパッとしない結果であった場合、プライドが傷つきます。「自分はこんなにダメなのか」と落ち込みます。
立ち直ってくれればいいのですが、プライドが高かった分、落ち込みが激しくて、何もかもやる気をなくしてしまって、不登校になることがあるのです。
そういう子供に対しては、才能にあふれているように見え、今は華やかな舞台に立っている人でも、うまくいかなかった時期はあり、そういう時期を努力し続けてきたからこそ、華やかな舞台に立てるということを、知ってもらいたいのです。
先年、引退した元メジャーリーガーのイチロー選手。全世界に知られた、超一流の名選手ですが、そのイチローでさえ、芽が出ない時期があり、その時期は悔し泣きしながら、恩師に電話したことがあったそうです。
そもそも、イチローはドラフト4位で指名されていて、1位ではありませんでした。もちろん、ドラフト指名されること自体、一般人からするとすごいことではありますが、まだ体が出来上がっていない等と見られていて、それからルーキー時代は、一軍と二軍を行ったり来たりしていたことがあり、相当悔しかったのでしょう、高校時代の恩師に電話して泣いていたらしいのです(一軍のバッティングコーチの打撃理論と、イチローの打撃フォームが合わなくて、一軍と二軍を行ったり来たりしていたようです)。
それでも、イチローは腐ることなく努力し続けました。一軍に新しいバッティングコーチが来て、そのコーチとイチローがかみ合ったという幸運もあり、一軍に居続けることとなりました。その後の活躍は、報道された通りです。
結局、努力してそれがいつ成果に結びつくかは分からないのですが、成果に結びつくまで努力した人だけが、成果をあげることができるということです。当たり前のことではあります。ただ、成果が出るまでの期間、努力し続けることは、なかなか辛いものがあります。決してかっこよくもありません。しかし、成果が出るまで努力し続けることが、成果を出すために必要なことです。
プライドの高さゆえに、努力しても成果が出せないために自己否定感を抱き、不登校になっているのでしたら、成果が出るまで努力し続けるしかないこと、一流の人であっても、そういう芽が出ない時期があり、努力し続けることができたからこそ、成果を出すことができたことを、知っていただきたいと思います。
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