不登校カウンセリングブログその1113. 心が体に病や不調をもたらすことがあります―起立性調節障害の例―
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2022年4月24日
- 読了時間: 3分
更新日:2022年10月22日

体の不調が心に影響するということは、よくあることです。体が疲れていたら、心の方でも活力がなくなることはありますし、体のどこかが痛ければ、心が影響を受けてイライラするということもあります。
しかし、それとは逆のケースがあります。すなわち、心が体に影響するということです。これは、あまり知られていないことだと思います。心の状態によって、体に病や不調をもたらすということがあるのです。たびたび、ブログでは、心に創造力があると書いてきました。その創造力が、自分の体にも作用することがあるのです。
私も胃がそれほど強くないので実感することがあるのですが、悩むことがあったり、イライラしたりすると、胃に変調をきたすことがあります。これなどもまさに、心の状態が体に影響を与えている例でしょう。
現代人の死因の大きな割合を占めるがんも、心の創造作用ではないかと思うのです。ある人が、誰かのことを憎み続け、恨み続け、傷つけたい、破壊したいと思っていたら、体にどのような影響を及ぼすでしょうか。心の中でずっと、破壊想念を出し続けることで、心が宿っている肉体にその破壊想念が作用します。
ほんのちょっと、破壊想念を出すなら影響は消えていくのでしょう。ただ、長期間、その破壊想念を出し続けていくと、肉体のどこかの部分が現実に破壊されていきます。それががん細胞という形をとり、がんになっていきます。がん細胞は、その人の体を破壊していく作用がありますが、破壊想念が具現化したものががんです。
これは、他人に対する破壊想念を出す場合だけではなく、自分に対して出す場合も起こりうることです。「自分はダメだ。自分何てどうしようもない人間だ」という思いは、破壊想念の一種ですので、先ほどと同じような影響を体に及ぼします。
起立性調節障害という、自律神経失調症の一種の病気があります。これは、10歳から16歳の年齢の子供たちに見られるものですが、これなどは、心の状態が体に影響している面もあるのではないかと推測しています。10歳から16歳の多感な時期、人との関係に疲れやすく、新しい環境に対するストレスも感じやすい時期です。そのように、揺れ動く心が、体に影響を与えて、起立性調節障害という症状が体に出てきているのだと思うのです。
「潜在意識」という言葉を、聞かれたことがあると思います。自分では認識していない、心の奥深いところの意識です。学校に通っている中で、学校に行きたくないと思うような出来事に直面すると、自分でも意識しない状態で「学校に行きたくない」という思いを持ち続けます。それが潜在意識に届いてしまいます。
潜在意識は、私たちが意識できる「表面意識」よりもはるかに巨大であるため、創造作用が強いのです。そのため、「学校に行きたくない」という思いが沈み込んでいる潜在意識の創造作用が、体に影響を与えます。さまざまな形で影響しますが、その一つが「起立性調節障害」です。子供としては、表面意識では「学校に行きたくない」とは意識していないのにもかかわらず、起立性調節障害によって学校に行くことができません。潜在意識に、「学校に行きたくない」という思いがあり、そちらの思いの方が大きな影響を持ってしまって、学校に行けない状態を創り出してしまっているのです。
「起立性調節障害」は、肉体に出ている症状をおさえるという医学的なアプローチの他に、子供の心へのアプローチも必要です。子供が心の中に抱えている、学校に通うことで意識しないで感じているストレス、不安、等の思いが小さくなっていくよう、アプローチすることで、症状を創り出してしまっている心の状態が良くなり、それが肉体に作用して、症状が改善していくはずです。
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