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不登校カウンセリングブログその1126.「不登校の解決」という形。

更新日:2022年10月22日



 「わが子の不登校を解決したい」とすべての親御さんが願っています。その「不登校の解決」を、一般的には「元の学校に再び通うようになること」ととらえます。


 しかし、それしか解決の形はないと考えてしまうと、時には子供にとって大きなプレッシャーとなることがあります。子供の中には、元の学校に戻ることがどうしてもできない子がいるのです。そういう子供に、「元の学校に戻ってほしい」と願うと、子供は戻れない自分にますますいら立ちや情けなさを感じてしまって、自己否定感を強くしてしまう危険性があります。不登校の解決を、「元の学校に戻る」ということとして考えつつも、他の道としてもとらえていた方が、精神的に余裕が出てくるでしょう。


 そこで、「元の学校に戻る」以外の、「不登校の解決」の形を挙げていきます。


1 転校

 元の学校ではなく、転校することによって環境を変えて、それによって学校に通う可能性にかけてみるということです。

 これは、今まで通っていた学校が合わないと感じている子供には、有効な解決の形かもしれません。今まで通っていた学校が合わないために、学校に行けないという状態になっていたのでしたら、学校を変えてみたらもしかしたら、学校に行けるようになるかもしれません。


 ただ、この方法は、実際にやってみないとうまくいくかどうか、分からないことがあります。転校してみたものの、やはり新しい学校も合わなくて、再び不登校になってしまったということがあります。


 あるいは、不登校になったのが、学校に合う・合わないの問題ではなく、集団の中にいることが合わないというような問題であった場合、新しい学校であっても通えなくなって不登校になることがあります。


2 進学

 子供が小学生の場合は中学生になった時、中学生の場合は高校生になった時、高校生の場合は専門学校や大学に進んだ時、再び学校に通うようになる形での、「不登校の解決」です。

 子供が小学6年生や中学3年生など、進学がすぐそこまで来ている学年でしたら、待つ期間は1年以内と短くて済みますが、学年がそれより下でしたら、待つ期間が長くなりますので、待つ姿勢が親には求められます。

 また、中学、高校、大学と、後になるほど、進学のための勉強がより重要になっていきますので、勉強に対する子供の意欲や学力などを考慮していく必要があります。進学するまでは、自宅で学習していくことが必要ですので、学習の習慣を身につけられるかどうかも見極める必要があります。


3 社会に出て働く

 この「解決の形」は、進学せずに社会に出て働き、経験を積んでいくというものです。こういう形もあり得ます。実際、社会に出てアルバイトして経験を積み、自分で個人事業を始めていったケースがあります。


 ただ、この場合は一生、アルバイトをしていくということもあり得ます。アルバイトが悪いわけではありませんが、収入の面や福利厚生などの面を考えると、若い時はいいかもしれませんが、年齢を重ねていくとだんだんと厳しくなっていく可能性が高いです。


 この解決の道を選んで成功する可能性が高いのは、子供にやりたいことや才能がある場合です。こういう個性を持った子供の場合、多くの子供のように、学校に通って社会に出ていくという一般的な道が合わないのでしょう。


 

 どの解決の形が望ましいかは、実際に進んでみないと分からないところがあります。しかし、子供が個性的で、バイタリティがある場合は、3もあり得ます。ただ、そこまでできないように思えるのでしたら、社会に出るまでに学校に通って一定の学歴をつけていく方が、リスクは低くなるということは言えると思うのです。







 

 

 

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