不登校カウンセリングブログその1171.人の悪口を言わない傾向の強い、不登校の子供は、悪口の多い現代においてありがたい存在です。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2022年6月21日
- 読了時間: 3分
更新日:2022年10月21日

最近、どこかで見た記事ですが、ツイッターのツイートの80%以上が、他人への悪口らしいのです。私もツイッターをやっていますが、読んでいて確かに、他人への悪口が多いな、という気がします。
そうしたものの中には、他人から理不尽に扱われて、そのことを書いているツイートや、苦しい気持ちを愚痴という形で書いているツイートもあり、そういうものはやむにやまれぬ「悪口」という気がします。ただ、そういう状態ではない人だろうと推測されるのに、好んで他人の悪口を書いているツイートをよく見かけるのは事実です。
悪口が多いのは、ツイッターなどのインターネットの世界だけではありません。テレビをつけても、他人への悪口をよく耳にします。政治家や芸能人などの有名人に対する悪口、目立った人への嫉妬から来る悪口等々が、テレビをつけると流れてくるので、私は基本的に、テレビを見ません。人をほめたり、認めたり、励ましたり、そのような言葉はあまり耳にしません。
私は、この世界は、人の心の集合体の一種であると考えています。人の心の状態が、この世界に影響を与えていくということです。景気などは、それが最も強く表れている部分です。人々の多くが、「景気が良くなっていかない」と心の中で考えると、実際に不景気になります。逆に、「景気が良くなる」と希望を抱くと、現実に好景気になっていきます。
そう考えますと、他人の悪口が多いということは、人の心が他人の悪口に満ちた状態であり、あまりいい社会にはならないでしょう。他人に対して攻撃的であり、批判的な社会の中では、決して生き良いとは思えません。
悪口の多い社会になっている中で、他人の悪口をあまり言わない不登校の子供の存在は、非常にありがたい存在です。不登校の子供がすべて、他人の悪口を言わないというわけではありません。言う子は言います。でも、その割合が、一般の子供に比べて少ないという印象は持ちます。
だからこそ、人間関係が嫌になったり、学校に行くことが嫌になったりして、不登校になるのかもしれません。他の子供は悪口の言い放題であるのに、不登校になる子供はあまり悪口を言わない状況では、どうしても不登校になる子供は、学校の中で追い詰められてしまいます。その結果、不登校になるというケースは、決して少なくはないように感じます。
もっと、社会において、他人への優しさや思いやりが欲しいところです。そういう社会へと変えていくためには、他人の悪口をあまり言わない不登校の子供のような存在が必要です。そういう傾向性を持った子供が、もっと増えていけば、社会はもう少し、優しさや思いやりに満ちてくると思うのです。
そういう社会になっていけば、子供たちが学校の中でストレスを感じず、楽しいと思えるような状況になっていきます。その結果、不登校は減っていくでしょう。
不登校の状況は人によって様々ですので、すべての人に100%当てはまるとまでは言いません。ただ、他人の悪口を言わない傾向がある子供が、不登校になっている場合、子供自身も親御さんも、「不登校になった」とあまり落ち込まないでください。悪口の多い社会において、そういう子供の存在はありがたい存在であり、もっと優しい社会に変える存在でもあると思うのです。
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