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不登校カウンセリングブログその1191.結局、今日一日の積み重ねが、不登校の状況を変えていきます―先が見えず、不安を感じている親御さんへ―

更新日:2022年10月21日


 今日一日、何をなさいますか。あるいは今日一日、何をなさいましたか。


 人生がどのように形作られていくかは、結局、今日一日の積み重ねです。一日、一日の積み重ねによって、その人の人生が形作られていきます。


 途中で、思わぬことが起きることがあります。その結果、人生が好転したり、逆に暗転したりすることはあります。その思わぬことが起きた場合でも、それにどう対処し、それ以降の一日、一日をどう積み重ねていったかが、その後の人生を形作ることになりますから、先ほどの原則は当てはまります。


 例えば、子供がその日一日、野球をしっかり練習していき、そのような一日を積み重ねていくと、野球が上達していきます。さらに努力して積み重ね、もとからの才能や身体的能力と合わさっていくと、プロ野球選手になる人生が形作られていきます。さらにプロ野球選手として努力する一日を積み重ねていけば、名選手や大リーグでの活躍の人生が形作られていく可能性が出てきます。


 先年、引退した元大リーガーのイチロー選手も、結局は一日一日の積み重ねでした。幼少のころから、1年365日のうち、360日は練習するという日々を積み重ねていったから、プロ野球選手としての人生、そして世界的大リーガーとしての人生を形作っていきました。


 一日一日を積み重ねていくことで、自分の人生が形成されていくということは、自分の人生は自分でかなりの部分、コントロールできるということです。環境からの影響はありますが、その影響をどう乗り越えていくかも含めて、やはりコントロールできるということになります。


 わが子が不登校になり、親御さんの中には、「不登校が解決するまで、まだまだ先は長い。そんな先に、本当に不登校が解決するのだろうか」と不安を感じている方もおられるでしょう。不登校が解決するまで、ある程度の時間はかかります。先のことを考えると、ものすごい先のことのように感じて、無力感を抱くことがあるかもしれません。


 ただ、不登校の解決も、一日一日の積み重ねです。今日一日、不登校の状況にあるわが子に対して行ったことが、積み重なっていって、「不登校の解決」という状況を形作っていきます。


 もちろん、子供自身の努力の部分も大きいです。子供がどれだけ、その状況から出ていこうと努力しているか、不登校の解決において無視できない要因です。


 そうではあっても、その子供にいい影響を与えうるところに、親御さんは立っています。親御さんから子供への働きかけの積み重ねが、不登校の解決において大きな影響を与えます。


 達成や実現に時間がかかることは、人は時に、無力感や焦り、不安を感じます。それが逆境からの脱出になりますと、そうした思いはさらに強くなります。いつ達成できるのか、いつ実現できるのか、本当に達成し、実現できるのか、不安は強くなります。不登校の状況などは、まさにそうでしょう。


 それでも、一日一日の積み重ねです。何カ月、あるいは何年かかるか分からないことであっても、一日一日の積み重ねです。逆に言えば、実現まで時間がかかることでも、まず今日一日をおさえていくこと、できるだけのことをすることです。それは可能でしょう。今日一日、何かやったからといって、結果は出ないでしょう。でも、何かをやることはできます。


 不登校のわが子の将来のことを考えてしまって、それが不安につながるのでしたら、あえて先のことを考えず、まず今日一日やれることに意識を集中していけば、不安を軽くすることができます。









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