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不登校カウンセリングブログその1203.生きることの希望とは何でしょうか?不登校の子供へ、希望を伝える側に求められること。

更新日:2022年10月21日




 生きることの希望とは何でしょうか?

 この質問について考えてみてください。あなたならどう答えますでしょうか。


 生きることの希望について、しっかりと考えていて、「生きることの希望とは〇〇である」と答えることができるのでしたら、不登校の状況にある子供の心を変える可能性が高くなります。


 不登校の子供の多くが、「生きることの希望」を失っています。その理由は様々であり、「生きることの希望を失っている」状況もさまざまですが、失っていることには違いありません。失っているために、不登校の状況から前に進むことができないのです。


 人間関係がうまくいかず、「自分はダメだ、他人とうまくやっていけない」と自己否定感を失っている場合、これからも人間関係がうまくいかないと考えてしまって、希望を失っているのでしょう。まったくの孤独が心地いい、人間関係なんてない方がいいと考えているのでしたら、人間関係がうまくいかなくても、気にはならないでしょう。ただ、そういう人はほとんどいないでしょう。人間嫌いであっても、いくらかの人間関係を望むものです。そのため、人間関係がうまくいかないことによって、生きることの希望を失います。


 勉強しても結果が出ないため、生きる希望を失っている場合もあります。勉強することは、そして結果を出すことは、学校に通っている期間では子供にとって、大きな意味を持ちます。勉強しても結果が出ないということは、子供には希望を失わせる出来事です。


 生きている意味が分からないから、生きる希望がないということも、不登校の子供から聞く言葉です。生きている意味が、目的が分からない。だから、希望が持てないということは、思春期の真っただ中でいろいろと深く考えるようになった子供に見られることです。


 このように、生きることの希望を失っている不登校の子供に、生きることの希望を伝えることができれば、不登校の状況から脱出しようとするでしょう。希望があれば、人は前に進むことができるからです。


 ただ、そのことが分かっていても難しいのです。先ほどの質問に明確に答えることができれば、子供に生きることの希望を与える可能性が高くなりますが、それぞれに難しいことです。人間関係がうまくいかない子供に、どういうことを伝えれば、生きることの希望が出てくるのでしょうか。勉強しても結果が出ない子供に、何を伝えれば希望が出てくるのでしょうか。生きている意味が分からない子供に、どのようなことが生きている意味だと伝えればいいのでしょうか。


 「子供だから、適当なことを言えば納得するだろう」という考えは通用しません。不登校になる子供の多くが、思春期の中にあります。そして、思春期の子供は時に、大人以上に、物事を深く考えます。適当なことを言っても、納得してはくれないのです。


 不登校の子供と接し、生きることの希望を伝えようと思ったら、こちらも相当深く、生きることの希望とは何か、考えている必要があります。








 

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