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不登校カウンセリングブログその1283.不登校の子供には、サポートは必要ですが、「自助努力」の精神も重要になってくることをお伝えください。


 不登校の状況にある子供には、その状況から脱出するためのサポートが必要です。そのサポートは、親からのものであったり、先生からのものであったり、時には友達からのものであったりしますが、不登校の子供が自己肯定感と自信、生きる希望を取り戻し、元気になって、前に進めるようになるためのサポートが必要です。


 ただ、子供が元気になってきて、少しずつ前に進めるようになってきたら、可能な限り、自分のことは自分でやろうとする「自助努力」の精神も、これから先、重要になってくることを、子供にお伝えください。


 「自助努力」。もう、あまり聞かなくなっている言葉ではないでしょうか。実のところ、この「自助努力」の精神を持っているかどうかで、その人の人生は大きく変わります。その精神を持っている人が多い国は発展し、少ない国は衰退します。人生も国の命運も変えるほど、大きな影響を与えるのが、「自助努力」の精神です。


 自分が、この精神を持っているかどうかは、うまくいかなかったことを、他人や環境のせいにするか、それとも自分の責任としてとらえるか、で分かります。うまくいかなったことを、他人や環境のせいにする傾向がある人は、自分でやれることややるべきことをやろうとしません。そういう発想があまりないのです。一方、自分の責任としてとらえる人は、その責任から、「何か自分にできることはないか」と考えます。 


 今、与えられた環境は、常に最高のものではありません。自分にとって、厳しい環境もあるでしょう。そのような環境の中では、何かに頼る傾向が強い人だと、「自分にとって厳しい環境だから、何もできない」と考えてしまって、その環境を変えていく努力をしないのです。そういう人は、あまり人生を幸福にすることはできないでしょう。人生は山あり谷ありですから、谷になった時に這い上がれなければ、その谷のままで生きていくことになります。


 しかし、自助努力の精神を持っていたら、山が来ようが谷が来ようが、自分にできることはないか、探し続け、考え続けます。山の時、追い風の時に努力していたら、その追い風に乗って速いスピードで前に進むことができます。谷の時、向かい風の時に努力していたら、向かい風の中でなかなか進めなくとも、少しずつ、少しずつ、前に進むことができます。


 自分にできることをやらず、他人に頼ろうとするか、それとも自分でやれることはやろうとするか、その違いだけで、人生は本当に大きく変わっていきます。私も、その違いを目の当たりにしてきました。周囲の知人で、幸福で有意義な人生を送っている人は、厳しい環境にある時でもあまり愚痴を言いません。自助努力の精神によって、自分にやれることは何かを考え、必死にやっているので愚痴を言う暇はないのでしょう。


 現在、不登校の状況にある子供も、いつかその状況から脱出します。そして、さまざまな人生の局面に直面するでしょう。そんな時、自助努力の精神を持っていたら、あらゆる局面においても必ず乗り越えることができます。そして最終的に、幸福をつかむことができます。








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