不登校カウンセリングブログその1293.親に聞いてほしい、不登校の子供の心の中にある苦しみ。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2022年11月13日
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不登校の子供の中には、親に、自分の気持ちを打ち明けない子がいます。「どうして学校に行きたくないの?」「学校の何が嫌なの?」と聞いても、自分の気持ちを打ち明けようとしません。こういう場合、親は、子供の気持ちを推測しながら、子供とコミュニケーションをとらなければなりません。
不登校の子供は、親に自分の気持ちを打ち明けようとはしないのですが、自分の心の中にある苦しみは聞いてほしい、知ってほしい、理解してほしいと願っているのです。そこが矛盾した所です。
不登校になる子供の多くが、思春期に近づいているか、思春期の真っただ中にいます。そのため、親から独立しようという気持ちが強くなっています。そうなる前は、何でも親に話していたのですが、思春期に入ると、それは親離れの準備期間でもありますので、親に何でも話すことはなくなっていきます。
また、子供には子供のプライドがあります。不登校になっている状況を、望ましいものとは思っていないので、どうして不登校になったのかとか、なぜ学校に行きたくないかということは、知られたくないのです。
しかし、まだ完全に親から独立しているわけではありません。また、自分が抱えている苦しみや悩みを、自分で処理する力も十分ではありません。そこで、自分の苦しみや悩みは聞いてほしい、という矛盾が出てきます。
このような矛盾した思いを持っている子供に対して、親は、あれこれ聞き出そうとすることは控えつつ、子供の悩みや苦しみにはアンテナをはり、そうした悩みや苦しみを聞いてほしいという、小さなサインを感じたら聞く、というスタンスで接することになります。実行するのは難しいですが、押すべきところと、引くべきところをつかんでおく、ということになるでしょうか。
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