不登校カウンセリングブログその1318.人は、自分の揺れ動く気持ちを、なかなか抑えられません。だから、わが子が不登校になって、「早く気持ちを落ち着かせなきゃ」と焦る必要はありません。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2022年12月8日
- 読了時間: 2分

自分自身でも感じることですし、知人を見ていても感じることですが、揺れ動く気持ちをなかなかすぐに抑えることはできません。何か不安な気持ちになっていたら、その気持ちにどうしてもとらわれてしまいます。何かをきっかけにして、怒りの気持ちがわいてきたら、その怒りを抑えることはなかなかできません。
人は、自分の気持ちをある程度、コントロールできるとは思いますが、それはそんなに簡単なことではありません。何か、気持ちを波立たせることが起きてもしばらくは、心が揺れ続けます。出来事によっては、何年も、何十年も、心が揺れ動き、その状態に苦しみ続けます。
わが子が不登校になって、ご家族、特にお母様は、「できるだけ笑顔でいてください」「お気持ちをできるだけ落ち着かせてください」と、いろいろな人から聞いておられるでしょう。私も、そのようにお伝えしています。
ただ、それはあくまで「できる範囲で」です。わが子が不登校になってから、まだ時間があまりたっていない時には、特に気持ちが大きく揺れます。自分が子育てを間違ったのではないかというショック、この子はこれからどうなるのだろうという不安、そういった負の感情が気持ちを大きく揺さぶります。そんな状態では、気持ちを落ち着かせることは不可能に近いです。あくまでも「できれば」、ということです。
その揺れる気持ちを落ち着かせるには、やはり時間が必要です。わが子が不登校になり、その直後は気持ちが大きく揺れても、時間がたてば気持ちは少しずつ、落ち着いてきます。わが子が不登校になったという状況を、徐々に受け入れて、また慣れてくるからです。SNSなどで、わが子が不登校になったお母様の言葉を読むことがありますが、大部分のお母様が、わが子が不登校になってから時間がたつにつれて、気持ちが落ち着いてい様子を、垣間見ることができます。
わが子が不登校になって、できればお母様にはお気持ちを落ち着かせていただきたいとは思いますが、やはりできない時はできないでしょう。そのような時は、無理にご自分の気持ちを落ち着かせようとせず、「今は仕方がない」と達観することも必要だと思います。
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