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不登校カウンセリングブログその1377.なぜ、「学校に行きたくない」と思うのでしょうか?その1


 例外もありますが、不登校の状況にある子供は基本的に、「学校に行きたくない」と思っています。そう思っているのであるからこそ、不登校になっているのです。


 では、なぜ「学校に行きたくない」と思うのでしょうか。この思いの背景にある感情について、考えてみたいと思います。


1 「他人のことが気になってしまう」

 思春期の年頃によくある感情です。思春期に入ると、他人のことを強く意識しだします。そうやって、社会の中での自分を意識していき、社会の中で生きていく準備をしていくのが思春期の特徴です。

 ただ、現代社会においては、他人への意識が非常に強くなる傾向があり、学校のような集団の中では、息が詰まるように感じたり、場合によっては恐怖を覚えることさえあるのです。それが大きくなりすぎた時、「学校に行きたくない」と思って、不登校になることがあるのです。


2 「何もやる気が出ない」

 「何かやりたいことがないの?」と子供に聞いても、「別に」とか「何もやる気が出ない」という風に答える場合があります。

 こういう風に答える子供は、やはり思春期の年頃であることが多いです。思春期になれば、自分の将来を考えるようになっていきます。そのようになっていく一方で、自分が何をしたらいいか、何をしたいのか、現代はそういうことが分かりにくい時代となっています。将来、何かやらないといけないと漠然と考えながらも、それが分かりにくいために、「何もやる気が出ない」という感情を抱くことになってしまうのです。

 思春期前の子供であれば、将来のことはあまり考えません。基本的には、毎日、楽しく遊んでいて、「何もやる気が出ない」というふうに考えることはないでしょう。

 「何もやる気がない」という感情を持つのは、思春期にさしかかった証拠であるとも言えます。そこのような感情から、「学校に行っても楽しいことはない」「学校に行くのは何のためなんだろうか」という疑問を抱き、「学校に行きたくない」という思いになることがあります。






 

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