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不登校カウンセリングブログその1386.内気な性格を自分で否定してしまって、不登校になるケースでの対応。


 子供自身の性格によって不登校になるケースがあります。代表的なものでは、「完璧主義」「高い感受性」「内気」などがあります。今回は、「内気」な性格によって不登校になっているケースで、どう対応すればいいかを考えてみたいと思います。


 内気な性格によって不登校になるケースでは、子供は自分の性格を強く否定し、自己否定感を抱いていることが多いです。他の性格、「完璧主義」や「高い感受性」によって不登校になる場合は、そこまで強く否定することはないでしょう。「完璧主義」は、完璧に物事をこなそうと努力し、疲れてしまって不登校になります。「高い感受性」は、他人に配慮しすぎてしまって疲れ、それが不登校に結びつくということです。そのような性格を持った子供が、性格それ自体を否定しているわけではありません。

 

 ただ、「内気」のケースでは、その「内気」さゆえに自分に嫌気がさしてしまって、不登校になるのです。子供時代は特に、「内気」という性格に対して否定してしまう思いが強くなります。他の子供は元気に人と関わっているのに、自分はそうしたことができないのです。これが大人であれば、物静かな人という立場を確立することができますが、子供それ自体が元気ですので、どうしても活発な方がいいように感じます。また、子供も結構残酷なところがありますので、内気な人に対しては「暗い」などと言って傷つけることがあります。


 そうしたことを考えますと、「内気」な性格によって不登校になっている子供に対しては、強い自己否定感をケアする必要があります。「内気」という性格は、子供時代は確かに辛いことも多くなりがちですが、ダメということではありません。自制心が強いとも言えますし、思慮深いとも言えます。そういう面は、子供時代はあまり評価されないのですが、大人になってからは重視される傾向にあります。そのようなプラスの面は、伝えてあげるべきでしょう。


 また、「内気」さが、ネガティブさや暗さにならないよう、アドバイスする必要もあります。「どうせ自分なんて」「自分は人に好かれっこない」というように、ネガティブになったり暗くなったりすると、他人から敬遠されがちです。物静かであっても、考え方をマイナスの方向にあまり向けなければ、「内気」さがネガティブさや暗さになりません。


 「内気」な性格をしっかりと認めつつ、それがマイナスの方向に行かないようにするよう、アドバイスすることが、「内気」さのために不登校になっている子供にとって必要なことだと思います。







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