不登校カウンセリングブログその1389.「目標を見つけること」は、不登校の状況から子供を引っ張り上げるロープになります。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2023年2月17日
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不登校の状況にある子供にとって、難しいことであることは承知しています。そのことが、不登校の状況から脱出するために絶対必要ではないことも理解しています。その上で、やはり何らかの目標を持つことは、不登校の状況から子供を引っ張り上げるロープになることをお伝えしたいと思います。
不登校の状況にある子供の大部分が、自己否定していたり、将来に希望を失っていたりしていて、目標を持つのは難しいでしょう。自分はダメだと落ち込んでいたり、将来に希望なんてないと失望していたりしていては、「こうなりたい」「こうしたい」というような目標を持つということは難しいです。
そうした難しさを越えて、目標を持つということは、自分の可能性を信じることでもあります。将来に希望を持つということでもあります。
目標は、現在の自分には簡単に手に届かないものです。現在の自分が、手に届かないものに手を届かせるには、努力することが必要です。努力するということは、自分には成長する可能性があるということを信じていることです。その可能性を信じているからこそ、努力できるのです。
また、目標は、将来において「こうなりたい」「こうしたい」という自分自身についてのイメージです。そのようなイメージを描くことができるということは、将来を明るいもの、希望のあるものとしてとらえていることになります。
目標を持つということは、不登校の状況の中で抱いてしまっている自己否定感や、将来への失望感を一挙にくつがえすことです。目標を持てば、それらを越えて前に進もう、進みたいという意欲がわいてきます。
では、どうすれば目標を持てるのでしょうか。目標は、基本的に興味や関心がある分野の中にあります。音楽に関心があれば、音楽という分野の中に目標がある可能性が高いです。建物に関心があれば、建築という分野の中にある可能性が高いです。
そこで、子供が少しずつ元気が出てきたら、子供が好みそうな関連の本を身の回りにおいておき、関連する動画をチェックしてその動画のアドレスを教えるということが、そばにいる親御さんにできることでしょう。元気がない時は、そういうものに関心を持てないでしょう。しかし、元気が出てきたら、関心を持つだけの心の余裕は出てくるはずです。
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