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不登校カウンセリングブログその1408.「すぐに」ではなくてもいいので、不登校の状況にある子供に、少しずつ「耐えることの大切さ」を伝えてあげてください。

 

 今回のブログの内容は、伝えるタイミングや子供が置かれている状況によって、子供にマイナスの影響を与えかねません。その点についてまず、お伝えしたいと思います。


 その内容とは「耐えることの大切さ」です。伝えることを避けるべきタイミングですが、子供が深く傷ついている時や、エネルギー切れを起こしている時、多くの場合、不登校になった直後となりますが、そういうタイミングになります。そういうタイミングで、「耐えることの大切さ」を伝えてしまうと、「不登校になるまで耐えてきたのに、まだ耐えなければならないのか」と、子供が反発してくる可能性があります。また、いじめを受けて不登校になっている状況では、子供はいじめに耐えて耐えて頑張ってきて、耐えきれなくなって不登校になっているはずです。そのような状況でも、「耐えることの大切さ」を伝えるのは避けるべきでしょう。


 それ以外でしたら、少しずつそのことを伝えていきます。今は、「耐えることを子供に伝えるのはひどい」と考えることの多い時代かもしれませんが、耐える力が強いということは、それだけで自分の人生を切り開く、大きな資産になります。


 ある程度の年齢になった人には、理解いただけると思いますが、生きていていろいろと耐えるべき時が起きてきます。一番多いのは、人間関係においてでしょうか。自分とは合わない人や、自分に攻撃してくる人などとの出会いは、生きていて必ずどこかであります。


 仕事での厳しい状況ということもあるでしょう。仕事量が多くて、辛い状況に置かれていたり、ノルマがきつかったりする場合などは、耐える時です。


 精神や肉体に支障をきたす程のレベルであれば、状況を変える、あるいはその状況から逃げ出すという選択肢も必要だと思いますが、そこまで至らないのでしたら、耐えることも必要でしょう。


 そういう耐えるべき状況は、ずっと続きません。耐えているうちに、その状況が変わっていきます。そして、耐えることで何かを得ることができます。人に対する寛容さ、仕事能力、あるいは忍耐力そのものを得て、それによって人としての実力をつけることができます。


 不登校の状況にある子供は、不登校に至るまでの間に何かに耐えてきたはずです。また、不登校の状況に対して耐えているはずです。ですので、耐えることの大切さを伝えるのは、冒頭で書きましたように注意が必要です。ただ、そうして耐えてきたこと、耐えていることは決して無駄なことではないということを、子供に理解してもらえれば、不登校の状況に置かれていることに対しての子供のとらえ方、つまりひたすら辛いこととか苦しいことのようなとらえ方を変えるきっかけになるかもしれません。







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