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不登校カウンセリングブログその1412.「もうだめだ」と思い込んでいる不登校の子供にかける、その思い込みを軽くしていく言葉。


 不登校の子供が抱いている、「もうだめだ」という思いを軽くすることが、不登校の状況から脱出していくために必要な条件です。そのためにかけていく言葉について、今回のブログでは書いていきたいと思います。


 かける言葉の前に、かけるタイミングですが、エネルギー切れを起こしているような場合は、おそらくどのような言葉をかけても心に伝わらないでしょう。そのような場合は、なぐさめたり、「よくがんばった」とねぎらったりする方がいいです。そのようにして、休ませてあげた方が、子供にとってはいいかもしれません。不登校直後のそうした状態が改善され、エネルギーが少し戻ってきたかな、と思われる時に言葉を徐々にかけた方が、成功率は高いです。


 「もうだめだ」という思いの、その中身が詳しく分かれば、どういう言葉をかければいいかがよりはっきりするのですが、この状況の子供に、「何がダメだと思うの」と根掘り葉掘り聞くと、子供からの反発を招いたり、心を閉ざしたりするかもしれません。子供の個性や状態によって、そのあたりは見定めるほかありません。見定めることが難しい状況では、一般論的な内容の言葉を伝えることになります。


1.「自分はだめだ」と思っている場合

 おそらく、不登校のほとんどの子供が、こういうふうに思ってしまっているはずです。このような思いを抱いてしまっている理由は様々であり、その理由をよく知る必要があります。

 一般的な言葉としては、「努力すれば自分を高められる」「自分でも気づいていない長所がある」「短所は変えられる(変えられそうな場合のみ)」などの内容になるでしょう。

 発達障害のような、なかなか変えられないものが原因で「自分はだめだ」と思っている場合は、変わる・変えられるという前提では話せません。発達障害の特性が短所となっているのですから、それが短所ではなく、長所になるような過ごし方、生き方を考えて、伝えていくことになります。

 本当は、このように簡単な内容ではなく、子供一人一人に合った言葉がありますが、非常に簡単にまとめるとこのようになります。


2.「自分の将来はだめだ」と思っている場合

 不登校の状況にある子供は、その状況の延長線上で将来を考えているでしょう。そして、「自分の将来はだめだ」と考えてしまっているはずです。

 しかし、そのようなことはありません。その状況でずっと過ごしたい、と思っているなら、不登校の状況がずっと続いて、将来は引きこもりとなってしまいますが、ほとんどの子供はその状況から抜け出したいと願っています。そのように願っている限り、必ず不登校の状況から抜け出して、自分の将来を創造してきます。

 そのようなことを伝えていきます。




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