不登校カウンセリングブログその1428.「信用」という、目に見えない資産。真面目な性格の人が多い不登校の子供は、年齢を重ねるほど発揮される「信用」という資産を持っています。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2023年3月28日
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まだ学校に通っている間、その子が周囲から評価される基準は、まず学力でしょう。学力が高いと、先生からも褒められ、親からも認められます。周囲の目からも、「あの子は勉強ができる」と認められます。中には嫉妬をぶつけられてきて、「嫌だな」と思うこともあるとは思いますが、基本的には、学力が高いと周囲から認められますし、子供も自信を高めることになるはずです。
運動能力も、評価される基準になります。よく、「小学生の頃は足が速いとモテる」と言われますが、運動ができる子供はやはり魅力的に見えます。
それらは、大人になってからもある程度、評価される基準にはなるでしょう。学力は、社会に出ると多くの場合、仕事能力につながります。あくまで一般的な話になりますが、学力が高いと仕事もよくできると言えるでしょう。もちろん、学力は高かったのに、仕事はできないというケースや、それとは逆に、学力はそれほど高くなかったのに、仕事はよくできるというケースはいくらでもあります。ただ、一般的な話としては、学力と仕事能力は、ある程度関係しあっていると言えます。
運動能力は、「縁の下の力持ち」的な評価になります。運動能力が、高い体力という形になると、「元気のいい社会人」「体力的に忍耐力のある社会人」ということになりますので、これも一定の評価基準になるでしょう。
ただ、社会に出ると、大きく認められるようになる基準があります。それが「信用」です。人からの「信用」は、年齢を重ねるほど評価基準として重要になっていきます。
誰かに何かをお願いしたり、相談したりする場合、「この人は信用できるかどうか」と考えるのではないでしょうか。普通の人であれば、「信用できる」と思われる人にお願いしたり、相談したりするでしょう。
誰かにお願いしたり、相談したりすることが、そんなに大きなことになるのか、と思われる人もおられるでしょう。ただ、こうしたことは、その人に、非常に大きな結果をもたらすと思うのです。
「あの人は信用できるから、この仕事を任せよう」というふうに思われることは、組織の中では出世の条件となるでしょう。独立した人であれば、商売が舞い込んでくるということにもつながります。信用されることは、その人が幸福になり、成功するための条件だと言えます。
そして、100%ではないかもしれませんが、不登校になっている子供はおそらく、信用される個性を持っているように感じます。真面目で、誠実な子供が多く、それゆえに不登校になっている面は否定できません。ただ、そういう個性は、「信用」される個性でもあります。子供時代はあまり実感できないと思いますが、そのような個性は大きな資産であり、社会に出てからその資産が大きな効果を発揮します。そういうことですので、もし不登校の子供が、「自分はだめだ」という風に思い込んでいるとしたらどうか、自分にも大きな資産を持っていることを知っていただきたいと思います。
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