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不登校や引きこもりの状況にある子供たちを、直接、カウンセラーと面談させることにはリスクが伴います。

 私は不登校・引きこもりカウンセリングをしていますが、ほぼ100%といっていいほど、面談するのはお母様です。当事者である子供たちと直接、面談することはあまりありません。


 子供たち自身が、カウンセリングを直接受けることを望んでいないケースが多いということもありますが、子供たちに直接カウンセリングを行うことには、リスクが伴うため、私の方では基本的に、お母様に対してカウンセリングを行うようにしているのです。


 「親に、カウンセラーと面談することを勧められて、面談したものの、とても傷ついた」と、面談した時のことをそう述べている子供たちがいます。子供たちが、不登校や引きこもりを選択しているのは、誰とも会いたくないからです。誰とも会いたくないと思っているから、不登校や引きこもりの状況にあるのです。


 そんな状況の中で、親から勧められてカウンセラーと面談することになったら、やはり傷つくでしょう。カウンセラーと面談して、心の傷がもっと大きくなり、不登校・引きこもりの状況が深刻化したというケースもあるのです。


 また、不登校・引きこもりの状況においては、基本的に子供は、親との濃密な時間を過ごしたいと望んでいます。第三者を交えない状況でのコミュニケーションを望んでいます。そのように望んでいるところに、親が、カウンセラーに面談することを子供に勧めたとしたら、子供の中には、「自分との関わりを、カウンセラーに丸投げするつもりなのか」と受け止めてしまう子供も出てくるでしょう。そうなりますと、親に対する信頼感を大きく損ねてしまって、以降のコミュニケーションがとれなくなることさえ、起こりうるのです。


 子供が高校生くらいであり、親がカウンセラーとの面談を子供に勧めなくても、子供自らが望んだ場合に、直接、カウンセラーとの面談を行うべきで、それ以外の場合は、望ましくありません。


 


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