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不登校カウンセリングブログその1269.頑張っても結果が出なくて不登校になった子供に、伝えてあげたいこと。

 

 頑張っても結果が出ないという状況は、大人でも苦しいものですが、人生経験がまだ十分ではない子供には、もっと苦しいものでしょう。小学生の時には、まだ比較的勉強の内容は難しくありませんので、努力すれば結果が出せやすいのですが、中学に入ると内容が難しくなり、努力しても必ずしも結果が出せないことがあります。そうした状況になると、子供の中には不登校になる子供がいます。そうした子供に、伝えてあげたいことがあります。


 それは、これからも生きていく過程で、一生懸命に努力しても、結果が出ないことはある、ということです。結果が出ないどころか、逆の結果になることさえあります。このブログを読んでおられる方が、ある程度の年齢を重ねた方であれば、そのことに同意いただけるのではないでしょうか。努力して、その努力した分が報われるのでしたら、本当に素晴らしいことですが、なかなかそういうことにはなりません。


 では、そういう状況に対して、私たちは何をすればいいのでしょうか。どういうふうに考えればいいのでしょうか。不登校の子供たちに何を伝えてあげればいいのでしょうか。


 努力しても結果が出ない状況に対しては、まず、努力の仕方を工夫できないか考えてみることを、子供たちに勧めてあげてください。努力することは大切ですが、ただがむしゃらに努力するのではなく、効率的、すなわち結果が出やすい努力とは何か、考えていくのも大切になります。そういう考え方を、子供の時から身につけていたら、社会に出てから非常に有利です。


 また、向き不向きもあることを知るということも、努力しても結果が出ない状況では大切なことでしょう。中学、高校と進学していけば、文系科目が得意、理系科目が得意というふうに、自分の向き不向きが分かってきます。向き不向きがあるということは、向いていることに自分が進むべき道があるわけであり、決して悪いことではありません。


 現時点での、自分の実力を知るということも、重要なことです。今の自分の実力を知るということは、「分限を知る」という意味では非常に重要なことです。人が大失敗をするのは、自分の実力を過信しすぎた時です。自分の今の実力では、とうてい太刀打ちできないことを知ることができれば、大失敗することを避けられます。


 そして、これが最も重要であり、子供たちに伝えたいことですが、努力して結果が出なくとも、努力を続けていくことは非凡なことであり、たとえ今は結果が出なくとも、努力することに伴う実力がついてきて、何らかの形で結果が出ていく、ということです。


 努力して結果が出なければ、その努力を止めたくなるのが普通です。あまりにも向いていない方向への努力であれば、やめた方がいいかもしれません。そうでなければ、たとえ今は結果が出なくとも、コツコツと努力していけば、実力は必ずついてきます。どの程度の実力がつくかは分かりませんが、必ずついてきます。そのついた実力によって、結果が出てきます。その結果も、自分が望んでいる結果と比べて、満足いくものであるかどうかは分かりません。分かりませんが、何らかの結果は出てきます。


 「成功するまで努力することが成功の秘訣だ」と言った名経営者がいました。その名経営者は知っていたのだと思います。多くの人が、成功するまでに結果が思うように出せず、努力することをあきらめてしまうことを。結果が出なくてもあきらめないことが、なかなか結果が出せない人生を生き切るコツなのかもしれません。







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