不登校カウンセリングブログその682.「自分は恵まれている」と思うと、感謝の思いから活力が出てきます―「自分は恵まれていない」と思っている不登校・引きこもりの子供たちへ―
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2021年2月16日
- 読了時間: 2分
「自分が恵まれている」と思っていますか?「自分は恵まれていない」と思っていますか?
普通は、いい環境に置かれ、いいことが起こってきた人は「自分が恵まれている」と思い、良くない環境に置かれ、あまりいいことが起こっていない人は「自分が恵まれていない」と思うでしょう。
しかし、不思議なもので、いい環境に置かれていても「自分は恵まれていない」と思う人がいる一方で、良くない環境に置かれていながら「自分は恵まれている」と思う人がいるのです。そして、前者はたいてい、実際に恵まれない環境になっていきます。後者は、恵まれた環境になっていきます。
私の知っている人の中に、親が商売をして、店舗が複数あり、そこそこ大きな家を持っているAという人がいました。詳しく聞いたことはありませんが、おそらく数億円の資産にはなっていたでしょう。
親が亡くなり、後を継ぎましたが、短期間ですべてを手放してしまうことになりました。そのAは、自分が置かれている環境を、恵まれたものとは思っていなかったようで、いやいや仕事をしていたようです。そのため、親の代は評判のお店も、Aが継いでから評判が落ちました。客は離れていって、結局Aは、すべての店舗も実家も手放すことになったのです。
また別に、Bという知人がいます。Bの親も商売をしていましたが、その商売の分野はあまり将来性がなく、親の商売も店舗は一つで、Bが継いだ時は決して明るい材料はありませんでした。
しかし、Bは、自分が置かれた環境を恵まれたものととらえ、そこで一生懸命頑張りました。日々の仕事を一生懸命やりながら、何か工夫することはないか考えて、思いついたことを実行していき、事業を拡大させて数十もの店舗を持つに至りました。
「自分は恵まれている」と思っていたら、やはり、恵まれていると思える環境で努力しますし、「自分は恵まれていない」と思っていたら、努力しないものです。
不登校や引きこもりの環境にある子供たちは、どうしても、「自分は恵まれていない」と思ってしまう傾向があります。ただ、本当にそうでしょうか。恵まれていないと思うほど、何もない環境でしょうか。「恵まれていない」と思うと、本当はいろいろなものがあるのに、見えてこないのです。「自分は恵まれている」と心を変えて、自分の置かれた環境を眺めてみてください。
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