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不登校ブログその1260.不登校になる原因とは?



 わが子が不登校になって、多くの親御さんが、「どうして不登校になったのか?不登校の原因とは何だろうか」と疑問を持たれていると思います。不登校になったということは、おそらくそこには何らかの原因があるはずで、その原因が明らかになれば、不登校を解決する方法が明らかになるかもしれません。親御さんが原因を知りたいと思うのは、わが子が不登校になってからの自然な流れです。


 不登校のご家族と接していて感じることですが、いくつかの原因が合わさって不登校が起きることもあり、原因を特定するのが難しいこともあります。いじめや先生からの体罰や暴言など、特定できることもありますが、そうでない場合もあり、もっと言えば、原因がよく分からない不登校もあります。いくつか、代表的な原因をあげますが、場合によってはそれらが合わさって起こる場合もあることをご理解ください。


 また、調査方法によって、特定の原因が占める割合が異なります。不登校になっている本人に直接聞いた場合と、学校側に聞いた場合とでは、占める割合が全く異なっていて、その点も注意が必要です。


1 いじめ

 いじめを受けていたら、不登校になる可能性は高くなります。いかなる理由があろうとも、いじめは犯罪ですし、犯罪が行われているような場所に行きたい人間はいません。

 ただ、いじめを受けていても、親に心配をかけたくない等の理由で、学校に行き続ける子供がいることも、理解しておくべきでしょう。


2 学校での人間関係

 先生との人間関係や、友達との人間関係で悩んだり、不安を感じたりして不登校になるケースです。いじめも、広い範囲で言えば人間関係に含まれるのでしょうが、ここではいじめは除きます。

 不登校の子供本人に調査すると、この人間関係が原因となっている不登校の割合は高く、私も不登校カウンセリングをしていて、人間関係が原因となっているケースが多いことを実感します。


3 学習面

 勉強が苦手である場合は、その苦手意識が深刻であると不登校になることがあります。成績が下がった、あるいは志望校に合格できなかったという理由で不登校になった場合も、学習面に含まれます。


4 将来への不安

 社会を意識するような年齢の場合、自分の将来のことを考えるようになってきます。その際、まだ自己確立をしていない自分を意識し、将来への不安を深刻にとらえてしまって、不登校になることがあります。


5 無気力

 やる気が出ず、何もやりたくないと感じて不登校になる場合です。

 ただ、これも注意が必要です。それは、なぜ無気力になっているのか、ということです。生きる意味が分からずに無気力になっている場合、勉強する目的が分からずに無気力になっている場合、友達との関係が良くなくて無気力になっている場合などがありますので、「無気力」というのは、表に出ている特徴にすぎないと考えた方がいいのでしょう。


6 勉強する目的、社会に出る意味が分からない

 不登校になる子供の中には、物事を深く考える子がいます。そういう子は、何のために勉強するのか分からない、社会に出る意味が分からないということで、前に進めなくなり、不登校になることがあります。


7 本人の個性

 子供本人の個性が原因の一つになっている場合です。ただ、個性と言ってもさまざまで、感受性が高くて、クラスなどの人間関係に不安感を抱くという場合もありますし、物事を深く考えてしまって、勉強する目的が分からず不登校になる場合もあります。また、発達障害によってさまざまな課題を抱えてしまい、不登校になる場合も、「本人の個性」に含まれます。


 これらは代表的な原因であり、実際はもっと多くて、それらが絡み合っていることもあります。







 

 

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