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不登校ブログその711.不登校の子に、「今回は〇〇できたから、次は▽▽やろうね」と、再登校するためのゴールを次々に定める登校刺激は、避けてください。

 不登校の状況にある子供たちに、再登校させたいと願うのは、親御さんをはじめ、周囲の人の率直な気持ちでしょう。その気持ちが前のめりになりすぎると、子供たちはプレッシャーを感じ、不登校の解決においてマイナスになることがあります。


 その一つが、「今回は〇〇できたから、次は▽▽やろうね」と、再登校するためのゴールを次々に定めてしまうことです。例えば、「今回は学校に入れたから、次は保健室に行こうね」という具合にです。


 このような形での登校刺激は、子供にプレッシャーをかけてしまいます。まだ、教室に戻りたいという気持ちになっていないのに、この方法では、最後は教室に戻らないといけないということが見えてしまいますので、先に進みたいという思いになれないのです。


 また、子供としてはゆっくり休みたいのに、「はい次」「はい次」と急かされることになりますので、休むことができずエネルギーをためることを邪魔してしまう可能性もあります。


 何より、これは周囲の人の都合を子供に押し付ける形であって、子供の心に寄り添ったものではありません。子供の心の中には、学校に行きたくないという、何らかの思いがあります。あるいは、学校に行こうという積極的な気持ちになれない思いがあります。その思いを無視する形で、このような登校刺激を行っても、不登校の状況が解決することにはなりません。


 登校刺激は、子供の心に寄り添った形で行うべきです。苦しんでいること、悩んでいることをよく理解し、そうした苦しみや悩みをどうすれば小さくしてあげられるのかを考え、そのための行動をとっていくことが、子供の心に寄り添った登校刺激でしょう。


 もちろん、このような登校刺激をしても、必ず元の学校に戻るとは限りません。通信制の学校への転校を選ぶこともあります。それでも、子供が自分の意志で選択することになりますので、しっかりと足を地につけて、新しい道を歩むことができるでしょう。




 

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