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不登校ブログその813.エネルギーが切れた不登校の子が、再びエネルギーを増やしてきたサイン。

 不登校の子の多くが、その状況になった段階で、エネルギー切れを起こしています。大人でも、それまでやっていたことをパタッと止め、何もする気が起きない状態になることはあるでしょう。それがエネルギー切れの状態です。大人の場合は家事や仕事に対してやる気がなくなったり、止めてしまったりしますが、子供の場合は学校です。


 エネルギー切れを起こすのは、無理して学校に行き続けていたからです。いじめにあっていた、友達とうまくいってなかった、先生との関係が思わしくなかった、成績不振というように、学校に行きたくない理由が明確な場合もあれば、何となく学校に行く気がないというように、理由が明確でない場合もあります。ただ、学校に行きたくないという思いは共通していて、そのような思いを抱えながら、でも学校に行かなきゃと学校に行き続けます。


 人間、嫌なことや望まないことをやり続けるには、エネルギーを消費します。エネルギーの消費があるレベルまで行くと、学校に行き続けるためのエネルギー切れを起こしてしまって、学校に行き続けることができなくなるのです。不登校になった時点で、子供たちはエネルギーが切れた状態なのです。不登校の状況を変えるには、まずそのエネルギーを増やしていくことから始める必要があります。


 そうしたエネルギー切れの状態から、エネルギーが増えてきた状態へと移った時、子供たちにはいくつかのサインが見られます。


1 家に居て、暇を持て余す

 「暇だな」ということをよく口にするようになったら、エネルギーが増えてきたサインと考えていいでしょう。それまではずっとゲームをしたり、スマホを見たりしていたでしょうが、エネルギーが満ちてくるともっと何か、積極的な行動をしたいと思い始めます。


2 外の世界に関心を持ち出す

 学校のことやフリースクール、塾など、外の世界に関心を持ち出した時は、エネルギーが増えてきたサインです。エネルギーが不足していた段階では、自分のことしか考えられず、外の世界へ意識は向かいません。

 ただ、注意していただきたいのは、まだ関心を持ち出した状況に過ぎず、行動に移そうとは考えていない点です。親が先走って、子供の背中を押してしまうと、部屋にこもったり、その前の状況に戻ったりしてしまいますので、焦りは禁物です。


3 それまでよりもよく会話するようになる

 普段から、よく会話するかどうかにもよるのですが、エネルギーが切れている時は黙って静かにしていたいものです。静かにして疲れをいやし、その静かな環境の中でエネルギーをためていきますが、ある程度たまってきたら、意識が外に向かうので、会話も増えていきます。


 こうしたサインが見られたら、エネルギーが増えてきた段階ですが、満タンになったわけではありません。外の世界に出ていけるほどのエネルギー量ではありませんので、先ほども述べましたように、外の世界に出るよう背中を押すのは避けてください。




 

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