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不登校ブログその904.自らの心をコントロールする力によって、不登校の状況を作りだしている自己否定感を消していく。

 自分はダメだという自己否定感を消していくことが、不登校の状況を変えていく出発点です。不登校に至るまでの過程で、子供は、自己否定感を抱くような経験をしてきて、その自己否定感が足かせとなって不登校の状況から出られなくなっています。その状況から出ていくためには、まず自己否定感を消していくことが必要です。


 そうは言いつつも、この自己否定感を消していくのが難しいのです。「不登校ブログその903」で述べましたように、人間の脳は物語を作り出す性質があり、その作り出す時間はは0コンマ数秒ですので、自己否定感を強めるような物語を作り出そうとしたら、止めることはできないのです。不登校の状況の中で、自己否定感を抱いて苦しんでいる子供たちの多くが、自己否定感を強める思いを出してしまって、それを止めることができず、苦しんでいるのではないでしょうか。


 自分の心は、まるで暴れ馬のように自分を振り回すような存在に感じられるかもしれませんが、たびたびブログで取り上げていますように、100%コントロールすることが可能なのです。そのコントロールする力が、すべての人に備わっていて、それを使うことで、自己否定感を消していくことは可能なのです。このコントロール力は、古来より哲学や宗教で言及されてきています。


 そのコントロール力を使って、自己否定感を消していくためには、


1 心を落ち着ける

2 自己否定感とは別のことを考え続ける

3 自分が幸福になっていくビジョンを考え続ける

というプロセスをとっていきます。


1 心を落ち着ける

 自己否定感につながる物語を作り出している時、心は非常に揺れているはずです。その状態では、別のことを考えることはできませんので、心を落ち着かせることから始めます。

 これは簡単で、楽な姿勢で背筋を伸ばし、深呼吸していけば、不思議と心が落ち着いていきます。


2 自己否定感とは別のことを考え続ける

 人間の脳が物語を生み出すのは極めて短時間であり、それを止めることはできませんが、別のことを考え続けることで、自己否定感につながる物語を生み出すことをなくすことはできます。

 別のことは何でもよく、数字を数えるだけでも、何か面白かったことでも、何でもいいのです。そのことについて考え続けていきます。

 最初は、すぐに自己否定感のことを考えてしまうと思いますが、続けていくと、5分、10分と、別のことを考え続ける時間が長くなっていくはずです。


3 自分が幸福になっていくビジョンを考え続ける

 別のことを考え続ける時間が長くなり、自己否定感のことを考えることがなくなっていったら、自分が幸福になっていくビジョンを考え続けていきます。自分が不登校の状況から脱出し、外の世界で幸福に、楽しく過ごしているビジョンを考え続けることで、自己否定感というマイナスのことを考えない状態になるだけではなく、より積極的にプラスのことを考える状態になり、少しずつ自信が出てきます。


 こうしたプロセスを焦らず続けていくことで、自己否定感を消していくことができます。




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